2008年09月03日
もののあわれ

もののあわれ
今年は、『源氏物語』が世に知られてから千年目にあたります。世界最古の長編小説であり、日本文学を代表するものとして20以上の言語に翻訳されています。
江戸時代の国学者・本居宣長【もとおりのりなが】は、『源氏物語』を「この物語、物の哀【あわ】れを知るより外【ほか】なし」と言っています。「もののあわれ」とは、折に触れ、目で見たり、耳で聞いたりするものごとに触発【しょくはつ】されて生ずる、しみじみとした心の動きのことです。
揺れ動く人の心を深く洞察【どうさつ】した『源氏物語』には、日本の美しい四季の移り変わりや各地の名所、色艶【あで】やかな衣装の様子、数々の和歌などが盛り込まれています。その後の日本文化に大きく影響を与え続け、現代人をも惹【ひ】きつけています。
繊細【せんさい】で洗練【せんれん】された日本文化の素晴らしさを知ることは、日本人としての誇りを高め、自信を深めることにつながります。
グローバル化に対応する国際人を育てるために、小学校での英語教育必修化などが叫【さけ】ばれていますが、まずは自国の伝統文化を誇りを持って語れる人こそが、真の国際人と言えるのではないでしょうか。
今日の心がけ●日本文化に親しみましょう




