2008年07月31日

同僚の声



同僚の声

 人事異動の発表が近づくと、職場によっては重い空気が流れます。今度こそはと夢をふくらませている人、人事なんか眼中【がんちゅう】にないと無関心を装っている人、様々な人間模様がそこには見られます。

 人事は人事権を持つ者が決めることですが、「人事は同僚の下馬評【げばひょう】が決める」という人もいます。同じ部署で何年か業務を重ねていく中で、不思議と仲間内で序列ができるものです。

 「Aは人間としても仕事においても抜群だ」「Bは器用に立ち回っているが、裏表がある」「Cは目立たないが、コツコツと努力を重ねて粘り強い」「Dは特に取り柄はないが、この一点だけはすごい」など、同僚の眼は厳しくも鋭いものです。

 身近にいればいるだけ、ゴマカシはききません。初対面の人や赤の他人には通用する「演技」が、同じ部署で働く上司・同僚には通じないのです。

 周囲に自分の評価を下されることは、厳しい反面、嬉しいことでもあります。まずは身近な人から信頼を得られるよう、誠実な仕事をしていきましょう。


今日の心がけ●誠実な仕事をしましょう
  

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2008年07月30日

楽しみは捨てた



楽しみは捨てた

 昨年末に初開催された、格闘技の18歳以下トーナメントの「K-1甲子園」。優勝した雄大選手の勝因は、格闘技に賭ける情熱と覚悟にあったようです。

 雄大選手は、父親がキックボクシングや空手の指導をしている格闘技一家に生まれ、小学校4年生からキックボクシングを始めました。

 世界チャンピオンを夢見て、中学校卒業と同時にキックボクシングジムに入門。寮に入り、清掃業のアルバイトで生計を立てながら通信制の高校に通い、毎晩3時間半のトレーニングをこなしてきました。

 「挫折したらプロでやっていけない。他の楽しみは捨てた」と語る雄大選手。17歳の少年とは思えないほどにストイックな生活は、一瞬で勝敗が決まる格闘技の世界で頂点を極めるために、自ら退路を断ったものと言えるでしょう。

 物事を成し遂げるのに最も肝心なのは、最初の決心です。一度限りの人生を挫折と後悔で終わらせないためにも、「何としてでもやってみせるぞ!」と覚悟を決めて、初志を貫きましょう。


今日の心がけ●覚悟を決めましょう
  

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2008年07月29日

製造ムラ



製造ムラ

 仕事をする上で、道具や機械などは、私たちのよきパートナーです。車の部品工場で働いているKさんは、ある時、不思議な現象に気づきました。

 工場の製造ラインに設置されている機械は、コンピュータで制御【せいぎょ】されています。本来ならば、いつも同じ製品が出来上がるはずなのですが、時として出来上がった製品にムラがあるのです。

 よく観察していると、機械の主電源を入れる担当者が〈今日一日、気持ちよく働こう〉という前向きな態度でスイッチを入れた時にはほとんど製造ミスはなく、一方で緩慢【かんまん】な態度で電源を入れた時に限って不良品が出てきました。

 Kさんのこの観察以外でも、機械や道具は大切に扱えばよく働いてくれ、粗末に扱えば調子が悪くなることがよくあります。

 それは、物はもちろん生きてはいませんが、人が関わる物は、扱う人の行為がそのまま物に反映するからです。

 人を大切にするような気持ちで、物もまた大切に扱っていきたいものです。


今日の心がけ●物をていねいに扱いましょう
  

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2008年07月28日

復活



復活

 電卓の普及や習いごとの多様化により、いつかはなくなるとも言われていた「そろばん」が、再び脚光を浴びています。

 全国珠算【しゅざん】教育連盟が実施した一昨年の検定受検者は約70万人。300万人を超えた最盛期には及びませんが、50万人台に減った5年前から回復傾向です。

 同連盟では「脳トレブームの高まりもあって見直されてきた」とし、専門家が脳の刺激になると指摘したことが大きく影響しているといいます。

 計算力や集中力がつくとPRする同連盟は、小学校でのボランティア指導もしています。東京都では今年度だけで470校を回り、底上げを図【はか】ります。

 往年の道具には、意外な効用を期待できるものがあります。ある作家は、近年はパソコンで執筆をしていましたが、昔使っていた万年筆が出てきたことから短いエッセイなどは原稿用紙を利用。「簡単に文字の加減ができるパソコンと違い、なるべく頭の中で文章を練【ね】る必要があり、いい刺激になっている」と語ります。

 時には「原点回帰」により、新鮮な感覚を取り戻してみるのもいいものです。



今日の心がけ●昔ながらの道具を見直しましょう
  

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2008年07月27日

長続きの秘訣



長続きの秘訣

 イギリスに住むパーシー・アロースミスさん(105歳)と妻・フロレンスさん(100歳)は、結婚生活80周年を迎えた2005年6月1日、世界最長の結婚生活カップルとして、ギネスブックに認定されました。

 アロースミスさん夫妻が結婚したのは、1925年6月1日。2人は年齢の合計でも、世界最高のカップルだということです。

 ギネス認定の会見で妻のフロレンスさんは、結婚生活を長続きさせる秘訣【ひけつ】を披露【ひろう】し、「けんかをしても、仲直りをすることです。謝ることを恐れていては、絶対にダメ」と話しています。

 結婚生活80年という気の遠くなるような道のりは、決して平坦なものではなかったでしょう。そのことを物語る妻の側からの、じつに含蓄【がんちく】ある一言です。

 夫婦が夫婦でいることは、一見当たり前のことのようですが、実際はとても勇気のいることなのかもしれません。慣れ親しんだ生活の中にあっても、勇気を出してコミュニケーションを取ることを意識しましょう。


今日の心がけ●悪い時には謝まりましょう
  

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2008年07月26日

200万回の読誦



200万回の読誦【どくじゅ】

 江戸時代の大学者・塙保己一【はなわほきいち】は、7歳の頃に目が見えなくなりました。

 その後、鍼【はり】、灸【きゅう】、三味線【しゃみせん】などを習いましたが上達しませんでした。しかし、学問に対する情熱と才能を見い出され、その道を勧【すす】められたのです。

 懸命に学問に励んでいた34歳のある日、「このまま放っておけば、歴史上の貴重な文献や資料が散逸【さんいつ】してしまう」という話を知った保己一は、普通でさえ生涯をかけても不可能と言われる困難な事業に、勇んで取り組む決心をしたのです。

 それから41年の歳月をかけ、門人【もんじん】や市井【しせい】の庶民らの協力を得ながら、江戸時代初期までに刊行された歴史書や文学作品を、530巻666冊の『群書類従【ぐんしょるいじゅう】』として編纂。そのとき彼は74歳になっていました。

 この大事業が完成するまで、毎日「般若心経」の読誦【どくじゅ】を決意した保己一ですが、41年間の読誦回数は200万回を超えたとも言われています。

 強い決意があれば、できないものはないことを教えてくれる塙保己一の人生。どんな困難な仕事でも果敢に挑戦する強い心を、私たちも持ちたいものです。



今日の心がけ●信念を持って取り組みましょう
  

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2008年07月25日

挨拶で地域貢献



挨拶で地域貢献

 千葉県・房総【ぼうそう】半島を走る第3セクター「いすみ鉄道」は、久しく経営難が続いていました。その再建を担い、手腕を発揮しているのが吉田平【よしだたいら】社長です。

 バス・タクシー会社経営での経験とノウハウが期待され、今年4月から社長に就任した氏は、始発電車の見送りをはじめとして各駅を巡【めぐ】っています。

 吉田社長が、経営再建と同じくらい重視しているのが「挨拶」です。就任以来、本社のある大多喜【おおきた】駅で毎朝、地元高校生を明るい挨拶で出迎えています。

 氏は「少しずつ挨拶を返してくれる生徒さんが増えています。大人のほうから挨拶すれば、子供は挨拶するように育つんです」と、その手応【てごた】えを語ります。

 「経営再建」という目標を掲げる一方で、「挨拶の習慣を地域に広げたい」という地域貢献への使命感にも燃えている吉田社長です。

 挨拶を会社内で行なうのは当然のことですが、さらに一歩進めて、地域の担い手である企業は、よい習慣を根づかせるその地の牽引【けんいん】役でもあるのです。

 明るい挨拶をまずは社内で、そして地域へも広がるよう実践していきましょう。



今日の心がけ●よき習慣の牽引役となりましょう
  

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2008年07月24日

いつも勉強



いつも勉強

 鹿児島県の医師・瀬戸上健二郎【せとうえけんじろう】氏(67歳)は、人口3000人弱の離島で「手打【てうち】診療所」を開設し、診療を続けてきました。

 氏は、人気漫画でテレビドラマ化もされた「Dr・コトー診療所」のモデルでもあります。県内の国立病院外科医長から転身して島に渡った当時、ドラマと同様に医師は一人もいませんでした。

 ある日、採石場【さいせきじょう】の落下事故で大怪我を負った男性が選ばれてきました。行政【ぎょうせい】無線で島民に献血を訴【うった】えて応急処置を施【ほどこ】したことがきっかけで、一躍「すごい先生が来た」と評判になりました。以来、30年の長きにわたり、強い使命感を持って、島民の健康管理と命を守るという重責を一身に担【にな】ってきたのです。

 現在はかつての粗末な施設はなく、必要な設備等を整えて医療に従事し、「一人で結果を出さないといけないから、いつも勉強が必要」と氏は語ります。

 情熱だけで仕事ができるほど、世の中は甘くありません。人に喜ばれ、世の役に立つ仕事を目指すには、周到【しゅうとう】な準備と向上心を忘れてはならないのです。



今日の心がけ●向上心を忘れずにいましょう
  

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2008年07月23日

実を結ぶ



実を結ぶ

 鉄道車両のデザインには、建築家や工業デザイナーのアイデアが盛り込まれた斬新かつユニークなものがあります。

 平成22年度に運行開始予定の、都心と成田空港とを結ぶ新しい京成【けいせい】スカイライナー。その新デザインを担当したのがモード界の大御所・山本寛斎【やまもとかんさい】氏です。

 空間を広く見せる印象を出すため、ガラスを多用するのが寛斎氏のアイデアでした。それに対し、開発元の京成電鉄では他の部材を極限まで調整し、氏のコンセプトに応【こた】えました。デザイナーと技術者とが一体となった新車両といえます。

 これはアイデアと技術と一体となった好例ですが、チームや組織の力を充分に反映させた仕事は、大きな実を結ぶものです。

 営業・製造・総務などの各部門が連携することにより、企業運営は成り立っています。時として私たちは、〈うちが最も重要な部署だ〉という自己本位的な優越感にかられることがありますが、一人ですべては背負えません。

 縦と横の柔軟な連携を、会社の大きなパワーにしていきましょう。


今日の心がけ●力を結集させましょう
  

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2008年07月22日

報告の勘どころ



報告の勘どころ

 報告書を提出するときには、どのようなことに注意をしたらよいでしょう。

 商品を運搬中に破損【はそん】してしまったKさんは、破損状況を上司に報告するために次のような文書を提出しました。「運搬中の商品の一部のみが破損しました」。この報告書を読んだ上司は、Kさんに報告書の再提出を求めました。

 この報告書の文章は、非常に説明不足です。破損したという情報しか、読み手には得られないからです。破損分の正確な数字を明記するように指示されたKさんは、〈報告書に曖昧な表現は許されない〉ということを肝に銘じました。

 報告をする際に大切なことは、相手の求めに叶っているかどうかです。事故の場合などは、その発生時期、場所、原因、損害の実数などを明確にする。責任者はその報告に基づいて事後の対応を行なうわけですから、当然、具体的なものでなければ意味がありません。モノによっては、スピードも要求されるでしょう。

 「この状況にあって、相手は自分に何を求めているのか」に留意【りゅうい】することが、業務における報告の勘どころといえるでしょう。



今日の心がけ●具体的に報告しましょう
  

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2008年07月21日

レジ袋何枚分?



レジ袋何枚分?

 スーパーで、レジ袋を断わり、マイバッグを使用する人が増えてきました。

 地球温暖化対策の一環【いっかん】として、店により、レジ袋を有料にして、減らす試みをしているところもあります。消費者の意識も高まってきているのでしょう。

 しかし、いくらレジ袋を断わっても、マイカーで買い物に行くと、レジ袋何枚分もの二酸化炭素が出ることが指摘されています。

 自宅から一キロ先の店に車で買い物に行くと、往復でレジ袋十枚分に相当する二酸化炭素が排出されます。安易にマイカーを使えば元も子もないようです。

 温暖化を止めるには、生活全体を見直すことが必要です。シャワーを1分短くすると1.3枚のレジ袋削減、28度設定の冷房を1時間止めると1.4枚、ブラウン管テレビを1時間止めると0.7枚の削減につながります。

 便利な世の中になり、それらをすべて廃止することは無理でしょう。しかし、温暖化による環境破壊はすでに生じています。まず個々人ができる範囲で二酸化炭素を削減し、私たちに恵みを与えてくれる地球を守っていきたいものです。



今日の心がけ●生活エネルギーを節減しましょう
  

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2008年07月20日

絶対にしない



絶対にしない

 イチロー選手は、オリックスで7年連続ゴールデングラブ賞、メジャーリーグのマリナーズでも7年連続でゴールドグラブ賞を受賞しています。そのイチロー選手のグラブを作ってきたのが、ミズノの坪田信義【つぼたのぶよし】さんです。

 日米合わせて200人以上のプロ選手のグラブを作り、関係者から「名人」「マジックハンド」とも呼ばれる坪田さんは、勤続60年を区切りに、後進に道を譲るため今年の3月いっぱいで退職しました。その坪田さんが、イチロー選手を見て最も感心するのが、道具を大切にする心だというのです。

 試合中、エラーをした選手がグラブを叩き、道具のせいにする仕草を見せることがあります。グラブ職人にとっては辛い瞬間ですが、「イチロー選手は絶対にそんなことはしない」と強調します。また「外野からベンチに戻っても、グラブを放り出したりせず、必ずきちんと置くんです。うれしいですね」とも言います。

 物を大切に扱い、手入れをすれば、物もまた、その人のためによく働いてくれるのです。あなたは物に働いてもらっていますか?



今日の心がけ●物の手入れをしましょう
  

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2008年07月19日

時間はつくるもの



時間はつくるもの

 アパレルメーカーで働くAさんは、先輩が複数の企画を提出して商品化まで進めていることを、羨望【せんぼう】の眼差しで見ていました。

 「私よりも忙しいはずなのに、いつ企画を立てているのだろう」と思っていたAさんは、食事を一緒にとった際、先輩に質問をぶつけました。「なかなか時間がとれなくて企画が立てられない」と切り出したAさんに、先輩は言いました。

 「お金が余ったら貯金をしようと思っている人は、いつまでたっても貯金ができない。貯金しようと思ったら、いくら貯金すると決めて、貯金する金額を除いた金額でやりくりをする。そこで初めて貯金ができるんだ」

 続けて「企画も時間ができたら立てようでは、いつまでたってもできない。目標が見つかった時は、時間のやり繰りをまず心がけることだよ」と諭しました。

 仕事に時間を要するのは当然ですが、逆に、時間をつくることも重要な仕事なのです。それには正確性」を伴った「スピードアップ」が肝要【かんよう】でしょう。

 先輩の企画力だけでなく、時間をつくる姿勢も学びたいと思ったAさんでした。



今日の心がけ●仕事のスピードアップを図りましょう
  

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2008年07月18日

持って帰りますか?



持って帰りますか?

 Oさんは近所のハンバーガーショップへ行き、カウンターの前に並んでいました。店内は非常に混雑していて、ほぼ満席の状態です。

 Oさんの前には、小学生くらいの男の子と妹らしい小さな女の子が、二人で並んでいました。やがて順番が来ると、スタッフの女性は子供の目の高さまで腰をかがめ、「お席が空くまで少し待つかもしれないけど、お店で食べますか?それとも、おうちに持って帰りますか?」と尋ねました。

 接客マニュアルは「店内でお召し上がりでしょうか?」なのかもしれませんが、この対応に〈機転のきく店員さんだな〉とOさんは感心しました。

 隣の列では、別のスタッフが「店内でお召し上がりでしょうか?」と接客すると、逆に客から「席、空いてるんですか?」と尋ねられ、困った様子でした。

 接客マニュアルは、お客様に丁寧かつ正確に応対するためのものです。しかし先の店員のように、店内の混み具合やお客様の年齢などの状況に応じて接客できると、より温かみのある接客になるのです。



今日の心がけ●状況を考えて応対しましょう
  

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2008年07月17日

食料自給率の低下



食料自給率の低下

 日本の食料自給率が昭和40年の73%から徐々に低下し、先般起こった冷凍餃子中毒事件の最中には、39%までになったと報道されました。

 食料は自国で賄【まかな】えればよいのですが、他国への依存姿勢を崩さずにいる日本は、いつどのような問題が生じるか分かりません。

 世界の人口増加に伴う慢性【まんせい】的な食糧不足、加えて天候不順による農産物の収穫量の減少や世情【せじょう】の不安は、そのまま国民の食生活に影響が及びます。

 高齢化が進み農業従事者が激減したからといって、農地を荒れ放題にしていたらどうなるでしょう。

 「今食べるものがあればいい」という考えではなく、国の将来を担う子孫が安心して生きていける国づくりを、今こそ考える時期ではないでしょうか。

 食料は生命【せいめい】の元です。必要な時に必要な食を口にできるとき、生きることへの感謝と感動が湧いてくるのです。私たちができる身近な実践として、飽食【ほうしょく】を避け、好き嫌いをなくしていきましょう。


今日の心がけ●食の安定供給に関心を持ちましょう




  

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2008年07月16日

自己表現



自己表現

 「本誌輪読後の感想はどう述べたらよいのか」という声が、時おり寄せられます。

 感想を発表する際には、その日の内容を業務に関連させて「どのような実践に取り組む決意をしたか」「決意に至る心の経緯」などを念頭に置くとよいでしょう。

 一般的な考えを引用したり、社員全員に関わることを大まかに述べるだけではなく、そこに「自分自身」が表われていることがとても大切です。自己を表出【ひょうしゅつ】させるレッスンは、積極性に満ちた業務遂行【すいこう】の後【あと】押しともなるからです。

 周囲の参加者も、ただ立っているだけの存在ではありません。真摯【しんし】に聴く態度は、発表者の言葉を引き出すことに結びつきます。人の話に耳を傾けることと自己表現力を磨くことは、表裏【ひょうり】一体なのです。

 朝は、声そのものが出にくい状態でもあるため、挨拶実習を入念に行なうことや、朝礼メニューにボイストレーニングを導入するのも一つでしょう。

 読後の感想発表をはじめ、朝礼における各メニューは、お互いの持つ潜在能力の発揮に役立つだけでなく、社員の連帯感高揚【こうよう】にも一役買っているのです。



今日の心がけ●自分自身の思いを言葉にしましょう




  

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2008年07月15日

口癖



口癖

 機械メーカーに勤めて11年目、庶務課の係長Kさんは、これまでにない大きな壁にぶち当たっていました。毎朝の出勤が辛く、鬱【うつ】の症状が出始めていました。

 係長になって半年、部下とのコミュニケーションが悪く、ミスが急増したのです。課長に叱責【しっせき】を受けながら、ミスをカバーするために長時間残業が毎日続きました。ある日、彼は入社を勧めてくれた営業部のM先輩に、思い切って窮状【きゅうじょう】を訴え助言を求めました。M先輩からは予想外の厳しい言葉が返ってきました。

 「管理職は物事を前向きに捉える人間じゃないとね。今の30分足らずの説明で、一番使った言葉が何だったか分かってるかい? いい仕事がしたければ愚痴【ぐち】と泣き言をやめ、暗い口癖を明るい口癖に変えることだよ」

 「参った、困った」が口癖だったKさん。苦しくなったときには、思い切って先輩の口癖を真似ることにしました。

「よーし、わかった!」「よーし、結構!」「よ―し、上出来!」。はじめは自分にしか言えなかったこの3つが、部下にも言えるようになった頃、鬱々【うつうつ】とした思いは消え、部下のミスもなくなっていました。


今日の心がけ●前向きな言葉を使いましょう




  

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2008年07月14日

慢心は敵



慢心は敵

 取引き先のA社でのことです。Tさんが廊下にさしかかると、向こうからA社の社員たち3名が横に並んで歩いてきました。

 しかし、Tさんと接近しても「いらっしゃいませ」の声もなく、また廊下の端に寄るそぶりもありません。Tさんは、以前の礼儀正しかったA社を知っているだけに、このマナーの悪さには落胆の色を隠せませんでした。

 ある程度成功を収めると、人はついつい高慢になりがちです。「慢心は成功の敵」という言葉もありますが、このような心持ちは音もなく我が身に忍び寄ってくるから怖いのです。

 個人でも企業でも、信用や信頼を築くのには長い年月が必要ですが、半面、不信を与えてしまうには一瞬で足ります。それだけに、関係する人間の言動には重みがあるのです。

 謙虚さや誠実さを忘れず、満足と安心を提供できるよう、努力していきましょう。


今日の心がけ●驕【おご】る気持ちを捨てましょう
  

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2008年07月13日

相棒



相棒

 北京オリンピック馬場馬術代表の法華津寛【ほけつひろし】さん。日本の五輪代表史上最高齢となる67歳の法華津さんは、記者会見の席で生涯現役を高らかに宣言しました。

 東京オリンピック以来となる44年ぶりの出場ですが、その道程は決して平坦ではありませんでした。ロサンゼルスオリンピックは補欠、ソウルオリンピックでは代表に選ばれながらも馬が検疫【けんえき】に引っかかり、出場を断念しました。

 しかし、さらに辛抱を重ねてトレーニングを続け、次第に「人馬一体【じんばいったい】」といわれる域に達しました。「こういう指示を出したら、こう動けばいいんだ」といった連動感を、根気よく馬にも理解させていったのです。

 馬術競技は相棒が馬という生き物であり、一体感を醸成するためには、時と場に応じた適切な対応が求められます。デリケートな関係を長く馬と続けていくためには、時に厳しく、時に広い心で待つことが不可欠なのです。

 私たちの「相棒」である仕事も、日々の時間の中に在る生き物です。状況に応じた柔軟な対応によって、良好な関係を保っていきましょう。


今日の心がけ●仕事と共に生きましょう
  

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2008年07月12日

取り忘れた切符



取り忘れた切符

 Mさんは、出張に行くことになりました。数ヵ所を訪問する予定で、途中下車をするため、連続使用ができる切符をあらかじめ購入しました。

 ところが、当日Mさんは、途中下車をする際、頭の中が取引き先のことでいっぱいで、自動改札機の取り出し口から切符を取り忘れてしまったのです。

 翌日になって、切符がないことに気づいたMさんは、瞬間焦りましたが、すぐに気を取り直し、もう一度購入することにしました。

 駅に着くと、念のため切符の取り忘れがなかったかを駅員に尋ねてみました。駅員は経緯を詳しく聞くと、前日の使用済み切符が入った箱を持ってきました。そして切符を机の上に出して探し始めたのです。切符はかなりの量でした。

 そのうちに他の駅員も数人加わり、切符を探してくれたのです。Mさんはここまでしてくれる駅員に申し訳なくなり、〈なんて自分は注意力がないんだろう。そのために彼らに迷惑をかけてしまった〉と後悔しました。

 それから程なくして出てきた切符が、Mさんの取り忘れた一枚でした。


今日の心がけ●気を引き締めましょう
  

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