2008年05月31日

挨拶の力



挨拶の力

 ガソリンスタンドに勤めるM君は、サービス向上のため、お客様に対して明るく元気な挨拶を始めることにしました。

 「君の挨拶は気持ちがいいね」と評価してくれるお客様が現われ、これに気を良くしたM君は、毎朝店の前を通る小学生にも挨拶をしようと思い立ったのです。

 小学生ですから、挨拶は必ず返してくれるものと思っていましたが、恥ずかしがって一ヵ月経っても反応はありません。ついには店の前を走って逃げる児童さえ出てくる始末。<やらなければよかった・・・>と気落ちしたM君は、とうとう挨拶をやめてしまいました。

 その数日後、初めて来店したお客様に、「この店には素晴らしい挨拶をする店員さんがいると聞きました。あなたのことですか」と突然話しかけられました。

 小学生の息子から「いつも元気のいい挨拶をしてくれるスタンドがあるので、そのお店でガソリンを入れて」と強く勧められて来たというのです。

 挨拶は明るく躊躇せず、自信を持って継続的に行ないましょう。


今日の心がけ●続けて挨拶をしましょう
  

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2008年05月30日

サトウキビでラム酒を



サトウキビでラム酒を

 酒造りも経営もまったくの素人だったOLの金城祐子【きんじょうゆうこ】さんが、沖縄産サトウキビ100%となるラム酒の製造販売会社を立ち上げました。

 電力会社に勤務していた彼女ですが、社員の新事業の提案に対して独立を支援する「社内ベンチャー制度」に挑んだのです。

しかし企画は何度もボツになり、担当部長からは「全然ダメだ」と罵声【ばせい】を浴びせられる日々が1年半続きました。

 自分に限界を感じ、「もう諦めます」と悔し涙を流した時、「何を言ってる。ここまで熱い思いでやってきたじゃないか」と、いつもとは違う部長の声が届きました。懸命な粘りが通じて本採用となり、悔し涙が感激の涙へと変わったのです。

 「よそ者に回せるサトウキビは一本もない」と農家からそっぽを向かれても、「地元の誇りになるものを、どうか私に作らせてください」と説得。ここでも金城さんの粘りと情熱が、周囲を動かしました。

 「意志あるところに道は通ず」といいます。たとえどんなに小さな事柄であっても、「やる!」という意志があって初めて事は動くことを知りましょう。


今日の心がけ●諦める心を捨て去りましょう
  

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2008年05月29日

タクシーのサービス



タクシーのサービス

 出張中のAさんが、ある地方都市で個人タクシーに乗った時のことです。

 タクシーに乗り込むやいなや、開口一番、年配のドライバーが「今日はちょっと暇を持て余し気味で、張り合いがなかったところでした! お客さんが乗ってくれて助かりました」と元気よく話しかけてきました。その言葉を皮切りに、観光案内をはじめとする楽しい話題を提供してくれたのです。

 わずか十分ほどの乗車時間でしたが、楽しいひとときを味わったAさん。一気に旅の疲れが吹き飛んだと同時に、この街が好きになってしまいました。

 どのような業種であれ、心のこもった「おもてなし」が求められる時代です。誠実な仕事を提供することはもちろんですが、接客時の挨拶・電話対応・事後のフォローなど、おもてなしの心を具体的な行動として極めていくことが必要でしょう。

 Aさんは個人タクシーのサービス精神に深く学びました。顧客に接する際には、相手の心をグッと引き寄せるような明るい挨拶と会話を意識する毎日です。


今日の心がけ●真心のもてなしに徹しましょう
  
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2008年05月28日

やっているつもり



やっているつもり

 お客様第一主義を旗印に徹底的に店づくりをしてきたO店は、連日多くのお客様で賑わいをみせていました。ところが、ある日を境に集客力にかげりが出て、売り上げがジリジリと下がっていったのです。

 店主のE氏は、何が原因で集客力が落ちたのか、あらゆる角度から検討をしましたが、これといって思い当たるものが浮かびません。

 近くに競合店ができたわけでも、品揃えが悪くなったわけでも、お客様に対しての接客が悪くなったわけでもないのです。

 そんなある日、E氏の耳に「O店は表面的にはお客様第一と言っているのに、本当は自分のことしか考えていない店よ」という声が聞こえてきたのです。

 お客様には誠心誠意対応するようにと従業員に教育をしているものの、忙しさに追われ、接客態度が事務的になっていたことを教えられたのです。

 知らず知らずのうちに、やっているつもりのマンネリ化に落ち込むものです。毎日の繰り返しの仕事こそ、今日一日という新鮮な気持ちで取り組みましょう。


今日の心がけ●初心を忘れずに仕事をしましょう
  

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2008年05月27日

マラリア制圧



マラリア制圧

 「マラリア」は蚊を媒介【ばいかい】にしたマラリア原虫による感染症ですが、現在もエイズや結核と並ぶ三大感染症の一つに数えられています。年間3億人が発症し、百万人が命を失っています。アフリカでは子どもの死因の一位です。

 世界保健機関(WHO)は8年前、日本のS化学社が開発した防虫蚊帳をマラリア対策の有効な製品として認め、同製品を増産することと、無償でアフリカに技術移転することを求めてきました。

 同社にとって収益性はありません。しかし創業の精神である「自己に益し他に貢献」という理念に基づきWHOの要請を受諾。タンザニアには無償で技術供与し、海外に工場を四ヵ所設け、それぞれ何千人もの現地雇用を生み出しました。

 これを契機に、Sグループではアフリカに小学校を創るという国際貢献が始まりました。同社に対してのみならず、アフリカでの日本への信頼を高めています。

 創業の精神に立脚する。このことが一見困難な道のりではあっても、やがて何より重要な信用という繁栄の要件を満たすことを、胸に刻みたいものです。


今日の心がけ●創業の精神に立脚しましょう
  

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2008年05月26日

ダメなものはダメ



ダメなものはダメ

 Mさんは出張先でファーストフード店に立ち寄りました。

 その店では、喫煙フロアに入っていった若者に、「お客様、失礼ですが未成年ではありませんか?」と尋ね、未成年者の喫煙防止に努めていました。

 当たり前といえば当たり前のことですが、実際にはなかなか勇気のいる行動です。多くの場合、目先の利益を優先し、本来はダメなことでも見て見ぬふりをしているのが、世の現状ではないでしょうか。

 Mさんは、自身の行動を省みるとともに、<このような社員がいる職場では、不正という言葉は無縁だろう>と感心したのです。

 昨今、様々な業種での偽装や犯罪が、新聞やテレビを賑【にぎ】わせていますが、そのほとんどは、誰が考えても分かりそうな、常識としてやってはならない類のものです。

 この店のように、ダメなものにはダメと言える勇気が、永続的な繁栄をもたらすことを再認識しましょう。


 
今日の心がけ●言うべきことはハッキリ言いましょう
  

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2008年05月25日

プロの落とし穴



プロの落とし穴

 造園業を営むTさんは、ある時、素人のお客様から今までにない庭づくりのヒントをもらいました。

 新しい庭を造るにあたり、現状の通りに高い木と低い木がバランスよく重なりあった案をお客様に提示しました。しかし、お客様はその案には不満な様子で、木と木の間隔を広く取って、成長した時に枝同士がぶつからないような庭を希望しました。

 Tさんは「枝払いをするから心配ないですよ」と専門家なりの説明をしましたが、最終的にはお客様の要求通り、あまり見栄えのよくない案に変更しました。

 数年後、その庭を訪れたTさんが見たのは、間隔を取ったおかげで養分が十分に行き渡り、一枚一枚の葉がイキイキと元気に成長した木々の姿でした。その後、Tさんの造園に対するとらえ方は微妙に変化したといいます。

 専門職は、知らない間に既成概念にとらわれてしまうことがあります。時には少し視点を変えて、素人の素直な意見を活用してみるのもひとつです。


 今日の心がけ●ものを素直に見ましょう
  

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2008年05月24日

キャディーの存在感



キャディーの存在感

 プロゴルファーの谷口徹【たにぐちとおる】、上田桃子【うえだももこ】といえば、どちらも昨年度の賞金王ですが、二人のキャディーを務めたのが清水憲【しみずけん】さんです。

 男子の試合の時は火曜朝に現地入りし、コースをチェック。試合の始まる木曜からは選手より早くゴルフ場に来て、その日の状況を下見します。しかし「自分から余計な情報は与えない。聞かれたことに確信を持って答えられるようにしておく」のだそうです。谷口プロは「変に存在感がありすぎないのがいい」と言い、上田プロも「状況判断や間合いの取り方が素晴らしい」と絶賛します。

 メンタルスポーツといわれるゴルフでは、選手をサポートするキャディーの存在は非常に重要です。清水さんも「キャディーに大切なのは選手の性格に合わせることだ」と語っています。

 彼ほどの能力があれば、もっと目立つ活躍をしたいと考えても不思議ではありませんが、あくまでも「影の存在」に徹することで、かえって彼の存在感が際立っているのです。


今日の心がけ●自分の立場を考えた行動をしましょう
  

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2008年05月23日

ことばおじさん



ことばおじさん

 NHKの番組「お元気ですか日本列島」に、「ことばおじさんの気になることば」という人気コーナーがあります。

 日本語の正しい意味、若者の言葉の乱れについてなど、視聴者から寄せられた様々な言葉の疑問を「ことばおじさん」こと梅津正樹【うめづまさき】アナウンサーが分かりやすく解説し、日本語について考えていくコーナーです。

 寄せられる意見は、何にでも「超」や「やばい」をつける若者言葉や、「全然オーケーだよ」のように、本来なら否定的な表現と合わせて使う「全然」を肯定的な意味で使っているといった、言葉の乱れに対する指摘がほとんどです。

 日本語は、非常に美しく、表現に優【すぐ】れた言語だと言われています。乱れた言葉遣いによって自分が恥をかくだけならまだしも、職場での連絡に行き違いが生じたり、お客様に不快な思いを与えてしまうケースも考えられます。

 正しい日本語を使って自分の気持ちを美しく表現し、職場やお客様とのコミュニケーションを円滑にするよう努めましょう。



今日の心がけ●正しい言葉遣いを意識しましょう
  
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2008年05月22日

1000回ライブ



1000回ライブ

 挫折の経験は誰もが味わうものです。しかし、その状況から逃げずに堂々と受け切ることによって、前に進むためのチャンスが与えられます。

 歌手の川嶋【かわしま】あいさんは、高校進学と同時に上京して芸能事務所に所属したものの、仕事の機会に恵まれず、しばらくして解雇されました。

 絶望の中、路上で歌う青年を見て〈私もやってみよう〉と始めましたが、恥ずかしさと恐ろしさに耐えきれませんでした。そんな逃げ腰で情けない自分を断ち切るために、母親と〈路上ライブを千回やり抜くよ!〉と約束しました。

 その後、テレビ番組で使用された曲が大ヒット。しかし母親は、娘の歌声がテレビで流れるのを聞くことなく急逝します。彼女は、母親との約束を果たすために、千回ライブへ向けて路上パフォーマンスを続けました。

 強い挫折感を味わうと、次の一歩を踏み出すには勇気がいるでしょう。しかし新たな道を築こうとするなら、どこかで足を出さなければ前へは進めません。道は誰かが造ってくれるものではなく、自分の意志の中にこそあるのです。



今日の心がけ●強い意志で事に当たりましょう
  
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2008年05月21日

伝わる気持ち



伝わる気持ち

 「僕には二人のお母さんがいるけど、それって幸せなことだよね…」。これはNTTドコモの企業広告「iのあるメール大賞」の第一回準グランプリ作品です。

 投稿者は中学生の子供を持つ男性と結婚した女性で、どう接したらよいかわからずに悩んでいるときに携帯電話に届いた、その息子からのメールです。

 今年で6年目となるコンテストは、「メールだから伝わる気持ちがあります」をコンセプトにしています。嬉しかったメール、感動したメールなど、メールによって届いた温【ぬく】もりが全国から寄せられています。

 消費者からは「携帯電話を売ることだけに集中するのではなく、コミュニケーションを大切にし、家族を応援する姿勢が良い」などの反響を呼びました。

 「人の絆【きずな】、家族の絆は、通信事業者として忘れてはならない部分です」と同社では話します。携帯電話を利用するのは、あくまで人です。人と人との絆の大切さを常に忘れないことが、よりよい商品の提供につながると考えているのです。

 言葉を交し合うキッカケにメールを利用するのも一つの手かもしれません。



今日の心がけ●気持ちをしっかりと伝えましょう
  
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2008年05月20日

藤樹の教え



藤樹の教え

 江戸初期の儒学者として、日本の陽明学の祖といわれた中江藤樹【なかえとうじゅ】。この藤樹が誕生して、今年で400年になります。藤樹は「近江聖人【おうみせいじん】」とも呼ばれ、人としての生き方を分かりやすく説くことで、人々に多大な影響を与えました。

 その教えの一つに「五事【ごじ】を正す」があります。つまり「貌【ぼう】・言【げん】・視【し】・聴【ちょう】・思【し】」をよくすることです。

1.「貌」は顔かたちで、「愛敬【あいきょう】の心をこめてやさしく和やかな顔つきで人と接する」
2.「言」は言葉づかいで、「相手に気持ちよく受け入れられるような話し方を心がける」です。
3.「視」は眼差しで、「愛と敬の念で温かく人を見、物を見るようにする」
4.「聴」はよく聞くことで、「話す人の気持ちになって相手の話を聞くようにする」
5.「思」は思いやりで、「深い愛情をもって相手を理解し、思いやりの心をかける」というものです。

 古【いにしえ】の教えですが、現代人にも大いに学ぶ点があります。日々、五事を正して仕事を進めていきましょう。



今日の心がけ●五事の心で仕事に取り組みましょう
  
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2008年05月19日

忙しい



忙しい

 人は自分のやりたいことをやっているときは、不平不満を言わないものです。しかし、やらされているという意識が強いと、短時間であっても苦痛を感じて不平不満を口にします。

 ビジネスパーソンの中には、仕事が忙しいことに不満を抱く人もいれば、逆に喜びとする人もいます。忙しさを避けられないのであれば、喜びを持って働くほうが、仕事の能率にも精神面にもよいでしょう。

 「忙しい毎日は、私が望んでいることです。世の中の誰かが私を必要としている、嬉しいじゃないですか。もし、誰からも必要ないと言われてやることもなくなったら、それは地獄ですよ。忙しいなんて文句を言ったらバチがあたります」

 このように考えれば、忙しいことは自分にプラスとなっても、マイナスにはならないのではないでしょうか。

 「自分は必要とされている」。その思いが、仕事に喜びや生きがいを見いだすこととなり、一分一秒が大切な時間に感じられるでしょう。



今日の心がけ●喜んで働きましょう
  
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2008年05月18日

地頭力【じあたまりょく】



地頭力【じあたまりょく】

 「地頭【じあたま】」という言葉が注目を集めています。考える力のベースとなる知的能力の意味で、「地頭力」を鍛える本なども出版されて、よく売れているようです。

 マッキンゼー日本支社長時代に、自分の頭で考えられる人材を採用したという大前研一氏は、「地頭の良い人材とは、知識がなくても自分の頭で回答に至る道筋を考えていける人だ」と語っています。

 どの職場にも、解決しなければならない問題や改善すべき事柄【ことがら】が山積【さんせき】しているものですが、それらの多くは、単に知識だけに頼っていても解決しないものがほとんどです。

 誰かがやってくれるだろう、解決してくれるだろうと他人【ひと】任せにしていても、事態はいっこうに改善されません。問題の本質と解決策を自分の頭で考え、解決に向けて積極的に進んでいくことが常に求められます。

 何事も自分で考える習慣を身につけることにより、「地頭力」を鍛えて、問題解決に臨みたいものです。



今日の心がけ●自分で考える習慣をつけましょう
  
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2008年05月17日

地獄で仏



地獄で仏

 Kさんが夜11時ごろ、あるビジネスホテルに到着したところ、宿泊の予約は一週間前にキャンセルされていると言われました。

 そんなはずはないと、ホテルからメールで送られてきた予約票を取り出し、そこでKさんは青くなりました。日付が、今日の一週間前になっていたのです。

 いつもは電話で予約していたKさんでしたが、今回は初めてインターネットを使って予約しました。返送されたメールの内容を確認せず、安心しきっていたKさんのミスは明らかです。

 空きは一室もありません。もう夜の11時を過ぎています。途方に暮れるKさんの目の前で、フロント係の女性は電話をかけ始めました。そして、歩いて五分ほどの提携ホテルを改めて紹介してくれたのです。

 その間、女性が嫌な顔ひとつせず、ずっと笑顔で対応してくれたことに、Kさんは深い感謝の念を覚えたのでした。

 「もうこのホテルチェーン以外には泊らない」。Kさんはそう強く思いました。



今日の心がけ●誠心誠意の対応をしましょう
  
タグ :地獄

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2008年05月16日

自分の殻



自分の殻

 理想を実現するため、日々努力する人がいます。逆に、いつしか自らの目標を諦めてしまう人もいます。両者では何が違うのでしょう。

 それは、これまでにこびりついた自分の殻を打ち破れるか否【いな】かです。人は無意識に自分の能力の限界を作ります。「現状維持を欲する」という人間の本性【ほんしょう】にその要因があるようです。目標を諦めてしまう人の多くが過去の成功体験に執着したり、今のままでよいと思って新たな挑戦ができないケースが多いようです。

 だからこそ、人生の壁に遭遇【そうぐう】したときには、これまでの自分の生き様を見直してみる絶好のチャンスと捉え、状況打開のための新たな工夫が必要です。

1.できない言い訳をせず、どうしたらやれるかを考える
2.周囲に知恵を借り、意見をもらう
3.日頃から意識して情報を整理しておく
4.理想を掲げた日のことを忘れない
5.目標達成まで一貫して改善・向上を繰り返す。以上の五点が大切です。

 「必ず達成する」という強い信念は、持てる力を何倍にもします。いかなる状況下にあっても対応できる柔軟性と意志を持って邁進していきたいものです。



今日の心がけ●自身の殻を打ち破りましょう
  
タグ :自分

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2008年05月15日

絶句



絶句

 古典落語を披露する会を始めた林家こぶ平さん。記念すべき第1回で「こんにゃく問答」を演じている途中、どうしても次の言葉が出てきません。落語家にとって最大の恥「絶句」状態でした。お客さんに深く詫び、高座【こうざ】を降りました。

 〈稽古ではちゃんと話せたはずなのに〉と意気消沈して客席を見ると、母親が客席の一人ひとりに頭を下げています。「愕然【がくぜん】としました。お袋に謝らせて・・・。自分は甘えていた。気を入れてやるしかないと思いました」と、こぶ平さん。

 売れっ子タレントとして、テレビやラジオの出演で超多忙でしたが、寝る時間や自由時間を削りつつ、ロケや収録の合間に稽古をしました。

 来たる2回目、人物の描き分けが難しいとされる人情話「ねずみ穴」を見事に演じ切りました。「今思えば、あの絶句が落語家としてのスタートでした」と言い、その後も古典落語に取り組んで、平成17年の九代目林家正蔵【はやしやしょうぞう】襲名【しゅうめい】に至りました。

 失敗をしたら、そこから何を学びどう行動するかで、その後の人生が変わります。失敗をよき思い出にできるかどうかは、自身の行動次第なのです。



今日の心がけ●失敗から学びましょう
  

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2008年05月14日

売れる近道



売れる近道

 自慢のサンドイッチがほとんど売れない日が続き、悩んでいるパン屋がありました。サンドイッチはすべて手作りでしたが、それをアピールしてはいませんでした。そこで店主は、「手作り」を前面に打ち出そうと考えたのです。

 さっそく目立つようにサンドイッチを陳列し、あわせて店の主人の似顔絵入りで「今朝、私が心を込めて手作りしたサンドイッチです。安心してお召し上がりいただけます」と大きく書いてPRをしたのです。するとどうでしょう、とたんに売れ始め、連日売り切れになったのです。

 「そんな簡単にうまくいくはずがない」と思うのが普通でしょうが、まずは身近なこと、できることから始めてみるという第一歩が大切なのです。何事も勇気を持って第一歩を踏み出せば、二歩目はスムーズにいくようになっていきます。気づきや閃【ひらめ】きも冴えて、ビジネスチャンスが自【おの】ずと広がるはずです。

 まずは動きましょう。明るく朗らかでキビキビとした行動は、お客様に温かさを感じさせます。行動力を高め、仕事の質をアップさせていきたいものです。



今日の心がけ●まず動いてみましょう
  
タグ :売れる近道

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2008年05月13日

後出しで必勝



後出しで必勝

 ジャンケンの究極の必勝法は「後出し」です。この「後出し」が、お客様に商品を勧めるときには効果を発揮します。

 生命保険のセールスマンKさんは、この「後出し」に留意し、常にトップクラスの成績です。しかし以前の彼は、自分勝手な「先出し」によって、お客様から契約を断わられてばかりでした。

 〈こんなにいい商品なのに、なぜ断わられるのだろう〉と悩んだ結果、〈そうだ、相手の求めるものや悩んでいることへの配慮がなく、ただこちらの言い分を先出ししていたからだ〉と自分なりに答えを出したのです。

 それからは、「相手の希望は何か」「心配事は何か」などを丁寧に引き出す努力をしていきました。そして、相手が求めるものに応じた商品を後から勧めるようにしたところ、自然と契約件数が多くなっていったのです。

 「後出し」ができるのも、まずは自社の商品やサービスに惚れていることが最低条件です。その上で、相手への思いやりを最大のポイントと考えましょう。



今日の心がけ●お客様の求めに応えましょう
  
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2008年05月12日

プロフェッショナルは笑顔を作り上げる

 経営コンサルタントの中村氏が駆け出しの頃、当時、売れっ子コンサルタントとして数多くの自己啓発・セールス本を著していたN氏と共に、印刷業会の例会で講演を行なったときのことです。

 中村氏とN氏は初対面だったため、控え室では主催者を間にはさみ、とりとめのない会話をしていました。主催者が席をはずし二人だけになると、それまでのぎこちなさに加えて何も語るものがなくなり、互いに向き合って目の先のお茶を飲むだけでした。二人とも鞄から講演の資料を取り出し、最終チェックに没頭するしかありません。

そうするうちに、突然N氏が自分の顔を叩いたり揉んだりし始めたのです。中村氏は〈いったい何が始まったのか〉とN氏の顔を凝視していると、さらに両手の人差し指を口の中に入れて「ウンウン」と言いながら引っ張ったり、中村氏に向かってニィーとしてみたり、低い声で笑ったりと、奇妙な行動はエスカレートするばかり。中村氏は正直、その意味するところがまったく理解できず、〈この人は頭がおかしいのでは…〉と思ったほどです。

 講演が始まり、まずN氏が一時間にわたって話をしました。滑らかな口調で、誰もが知っている話題から切り出した氏は、グイグイと聴衆を引きつけていきます。横で聴いていた中村氏も、その語り口の柔らかさと表情の豊かさに、思わず引き込まれてしまいました。徐々に難しいテーマに移っているにもかかわらず、N氏は終始さわやかな笑顔だったからです。
 
 続いて中村氏の講演も無事終了。にぎやかなパーティー会場に移り、再度、中村氏とN氏は同席することとなりました。先ほどから心の中に引っかかっていた控え室でのN氏の不思議な行為に関して、中村氏は率直に尋ねてみました。
 
 するとN氏は満面の笑顔で、「先ほどは大変失礼しました」と言いつつ、その行為について次のように解説を始めました。
「じつは私は以前から人前に立つと、どうしても顔がこわばってしまうため、少しでも柔らかくしようという思いで、先ほどのようなことを始めたのです。ふだんは人目につかないところでやってはいるのですが、今日は時間もなかったためとはいえ、失礼を省みずに申し訳ありませんでした」
 
 この言葉を聞いた瞬間、中村氏は「プロの厳しさ」を垣間見た気がしました。
 ひとくちに笑顔といっても、たゆまぬ努力を重ねて作り上げられるものなのです。そこには、少しでも相手の心が和むようにという、思いやりの心が存在します。
私たちは一人で生きているのではありません。多くの人々に支えられて「生かされている」のです。人によって生かされているのであれば、もっともっと心のこもった言葉や表情で人に接するべきでしょう。
ひとつの世界でプロフェッショナルとして生きていくことは、容易ではありません。実務に精魂を傾けるのは当然ですが、言葉や挨拶、そして表情などのさりげない部分が付加価値を生みます。ゆめゆめ怠りなく、私たちも力を入れていきたいものです。
  
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