2008年03月31日

きめ細かい報告



きめ細かい報告

 仕事をする上で、スタッフ間の意志の疎通【そつう】は大事です。全体の流れの中で、自分が任せられた部分をどう進めるべきかを、常に留意する必要があります。

 Aさんは、上司や同僚と連携【れんけい】をとるのが苦手でした。依頼された内容と自分が実際に行なった結果が噛み合わず、それを人のせいにしていたのです。

 見かねた上司は「周囲のアドバイス通りにやってみろ」と言いました。それまでのAさんは、周囲から助言を得ても、無視する態度を取っていたのです。

 八方塞【はっぽうふさ】がりのAさんは、受けたアドバイスそのままに行なうことに集中しました。言われた通りにできなかったことも多くありましたが、失敗は成功の糧とプラスに捉え、次第に完遂【かんすい】できるようになりました。

 とくに心がけたことは、上司やチームへの「報告」でした。処理したことを確認するだけでなく、仕事の進み具合を伝えます。すると、現在行なっていることが、周りの流れと通じているのかどうかが確認できます。

 きめ細かい報告を意識し、周囲と連動した仕事を心がけましょう。



今日の心がけ●報告を密にしましょう
  
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2008年03月30日

修行中



修業中          

 「力仕事だし手も汚れます。だけど一度も大変だなんて思ったことはないんです」と力を込めるのは、靴職人の津久井玲子【つくいれいこ】さんです。

 15年前、津久井さんは親方のもとを初めて訪問し、門前払いに遭いながらも諦めることなく3ヵ月間通い続け、ようやく弟子入りが叶いました。その後、より高度な技術習得のため、2つのメーカーで修業を積んで独立を果たします。

 それまでは靴作りだけに専念してきましたが、自身のブランドを立ち上げたことで、現在はデザインや製造の全ての工程を一人で担当しています。15年という経験を積みながらも「まだまだ修業中」とあくまで控えめです。

 靴職人は男性というのが業界の常識でした。その中に身を投じ、女性という甘えを一切捨てて、信念と探究心を武器に、腕を磨いてきたのです。

 どのような環境であっても、仕事に対する目的意識をはっきりと定めて地道に経験を積めば、必ず未来は拓【ひら】けます。「意志あるところに道は通ず」を常に念じつつ、自分自身の将来設計を整えたいものです。



今日の心がけ●目的意識を高めましょう
  
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2008年03月29日

義足のハイジャンパー



義足のハイジャンパー

 Sさんは高校時代、ハンドボールの選手として活躍し、チームが全国3位となり、将来を嘱望【しょくぼう】されている身でした。

 しかし高校卒業を目前にして、交通事故に遭ってしまいました。右足を膝下から切断し、義足の装着を余儀なくされたのです。

 義足を装着すると、思うように歩くことができません。それでもくじけずに、車いすを選ぶのは最後の選択肢と肝に命じて、リハビリに専念しました。

 事故から一年後、陸上競技場へ足を運んだことが大きな転機となり、競技をスタート。走り高跳びの選手として、いきなり当時の身障者日本記録を更新し、7年後には世界で3人目、アジアでは初の2メートルジャンプに成功したのです。

 「自分が一番輝けるステージがスポーツの場」と語るSさん。夢を叶えるためには、夢に向かって長く努力を続けることだと信じ、将来は健常者と同じ舞台に立つ夢を思い描いています。

 あれこれと不足不満を言うよりも、自らの可能性を信じて前進しましょう。



今日の心がけ●できることから始めましょう
  
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2008年03月28日

不良品



不良品

 Mさんは鞄を購入しようと思い、専門店を訪れました。若い店員が対応してくれ、気に入った商品を選べました。

「ベルトの長さを調節しましょうか」と言うので調節してもらうと、バックルがバキッという音を上げて壊れたのです。

 Mさんはビックリしましたが、店員が「大変申し訳ありません。不良品でした。恐れ入りますが、他の商品をお選びいただけますか」とすぐに対処してくれたため、買い物を終え、気分よく帰路につきました。

 ところが、家に戻り購入した鞄を手にしたところ、金具部分が緩かったのです。不信感を持ったMさんは、すぐに店に戻り、先ほどの店員に告げました。

 すると「一度ならず二度ものご迷惑、お詫びの言葉もございません」と心から詫びたのです。その真剣な姿に、不信感は消えました。そして改めて違う鞄を購入したのです。

 ミスは一度で終わるとは限りません。起こってしまった新たなミスに対する真摯【しんし】な態度が、信頼を取り戻す鍵となるのです。



今日の心がけ●真心で詫びましょう
  
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2008年03月27日

道具



道具

 人は昔から多くの道具や物を発明・開発して、生活を豊かにしてきました。しかし、多くの道具や物があふれる現代では、物に感謝することを忘れがちです。

 工務店に勤務するSさんは、現場で仕事をしている時に、よくトラブルに見舞われます。細心の注意を払って作業をしているつもりですが、ケガをしたり、思いもよらない失敗をしたりで、仕事もスムーズに進みません。

 イライラした気持ちでいるSさんを見て、同僚が「物や道具を大切にしないとケガをしたり、良い仕事ができないぞ」と一言アドバイスしました。

 そんなことがあるだろうかと思いましたが、目の前にある自分の道具を見てハッとしました。道具類は汚れ放題で、手入れが全くされていなかったのです。

 ものは試しと思ったSさんは、道具をキレイに手入れして使ってみました。すると仕事もはかどり、仕事が終わった際には、じつに清々しい気持ちになったのです。以後、何を置いても道具の手入れを欠かさないSさんです。

 道具は私たちの大切なパートナーです。皆さんは道具を大切にしていますか?



今日の心がけ●道具を整えましょう
  
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2008年03月26日

興味をひく



興味をひく

 専用ペンで画面に触れて操作する「ニンテンドーDS」。2004年に発売された同機種は、今や誰もが楽しめるゲーム機になっています。

 しかしこれまでは、ゲームというと「勉強の邪魔になる」「犯罪の温床となる」などのマイナスイメージが先行していました。「ニンテンドーDS」はそんなイメージを払拭【ふっしょく】するような「誰からも嫌われない存在」を目指したのです。

 そのために、「難しすぎる」「時間がかかり過ぎる」など、ゲームをしない人の理由をメーカーでは収集しました。そして誰でも簡単に操作ができ、移動や待ち時間など細切れの時間でもできるという点に、製作の力を入れました。

 さらには、ゲームに無縁な人でも興味を持てるようなソフト開発に努め、その結果、社会現象にもなった「脳トレ」をはじめとしたヒット商品を生み出すことに成功したのです。

 仕事をしていく上で、「消費者のニーズに応える」ということは欠かすことができません。相手が何を望んでいるのかという視点を大切にしたいものです。

 

今日の心がけ●相手の声に耳を傾けましょう
  
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2008年03月25日

逆ホウ・レン・ソウ



逆ホウ・レン・ソウ

 「ホウ・レン・ソウ」は「報告・連絡・相談」の頭文字をカタカナで並べたものです。仕事を円滑に進めるための大切な要素で、部下から上司への一連の動作を指しています。

 ダイエー副会長の林文子【はやしふみこ】さんは「上司から部下へのホウ・レン・ソウ」を過去の様々な仕事に実践して業績をあげました。

 林さんは「役職に就くと部下は距離を感じ、コミュニケーションは疎遠【そえん】になりがち。そこで上司である私から部下へのホウ・レン・ソウを意識しました。こちらの人間性が伝わり、個として向き合う関係を築きやすかった」と語っています。

 過去、自動車のセールススタッフとしてトップの成績を長年維持。その後、経営者として手腕を遺憾【いかん】なく発揮した林さん。相手の立場を思いやり、また相手に合わせるという接し方が、良好な人間関係を作り上げたといえます。

 良い人間関係を保つことは、仕事の場における大きな武器です。コミュニケーションは待っていても図れません。自ら積極的に動きましょう。



今日の心がけ●進んで話しかけましょう
  
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2008年03月24日

出番を待つ



出番を待つ

 「人間、一人前の仕事というものは、高が知れている」。これは明治維新の英傑・西郷隆盛【さいごうたかもり】の残した言葉です。

 薩長盟約【さっちょうめいやく】、討幕挙兵【とうばくきょへい】、江戸無血開城などに手腕を発揮し、一挙に明治新政府でも廃藩置県【はいはんちけん】を断行するなど近代国家の基礎固めに大きく貢献した西郷にして、この言葉です。

 西郷が歴史の表舞台に立つまでには、32歳から37歳まで約5年間の遠島生活を送らなければなりませんでした。しかし西郷は、この逆境の中でいっそう勉学に励み、心胆【しんたん】を練り、自らの出番を静かに待ったのです。

 私たちが、いつも時間に追われているような気がするのは、達成すべき人生の目標と自分の現状とを見比べ、焦りを感じてしまうからです。しかし、目の前の仕事に最善を尽くしていれば、先のことをあれこれと思い悩む必要もありません。

 仕事へのやりがいと喜びに、持てる意識を集中しましょう。今この瞬間にある幸せを感じることが、心にゆとりをもたらし、「出番」を呼び込むのです。



今日の心がけ●最善を尽くしましょう
  
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2008年03月23日

再スタート



再スタート

 昨年、中日ドラゴンズを53年ぶりの日本一へと導く大きな原動力となったのは、背番号99の中村紀洋【なかむらのりひろ】選手でした。

 一昨年のオフにオリックスを退団しましたが、中日を率いる落合監督の「どうしても野球がやりたいか」という言葉で入団テストを受け、合格。年俸は2億円から、600万円にまで下がりましたが、中村選手は喜んで中日に入団しました。

 今まではスタート街道を歩んできた中村選手でしたが、キャンプに参加した際には、選手一人ひとりの部屋を挨拶して回ることから始めました。

 そして、一球の大切さや一点の重みを改めてチームから学び、自ら進んで今までのプレースタイルを変え、人生初のスクイズバントまで試みたのでした。

 このような努力の結果、日本シリーズではMVPに選ばれました。一年を振り返り、「最高です」という言葉で、ファンと共に感動を分かち合った中村選手です。

 苦境は決して楽しく、嬉しいものではありません。しかし、謙虚な姿勢で、真正面から苦境と向き合うとき、成長のチャンスが与えられるのです。



今日の心がけ●何事も前向きに取り組みましょう
  
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2008年03月22日

雨に歌えば



雨に歌えば

 スーツで通勤しているYさんは、雨の日は汚れが気になり憂鬱【ゆううつ】でした。

 そんなYさんが、ボランティアによる砂漠緑化のため中国に出張することになりました。現在、中国では砂漠化が進行しており、春になると黄砂が日本にも被害を及ぼします。出張時も乾期だったため、市街地に砂が舞っていました。

 砂漠での植林活動はとてもハードで、カラカラに乾いた砂は何度掘ってもアリ地獄のように崩れ、しかも一メートル近く掘らなければ苗木を植えられません。それでも、参加者数十人で約2000本の植林をすることができました。

 翌日、湿った風が吹き始めたかと思うと、苗木にとって恵みの雨が降ってきたのです。Yさんはその光景を目の当たりにし、現地の人と大喜びしました。

 Yさんは日本に帰ってからも、それからは雨が降るたびに〈この雨が無ければ自分は生活できないのだ〉と、鼻歌さえ出るようになりました。

 雨も晴も全ては必要なことであり、どれを欠いても人は生きていくことができません。自然の為せる業【わざ】と、感謝して受け止めたいものです。



今日の心がけ●天の恵みに感謝しましょう
  
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2008年03月21日

真似て伸びる



真似て伸びる

 マリナーズのイチロー選手が大会会長を務める「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」には、毎年200を超えるチームが参加し、熱戦を繰り広げています。

 常日頃からイチロー選手が抱いていた「野球の底辺を広げたい」という思いが、地域の共感を呼び、イチロー杯が開催されることにつながっているのです。

 閉会式はイチロー選手が生まれ育った愛知県豊山【とよやま】町で行なわれ、イチロー会長は子供たちに次のようなメッセージを送りました。

 「何かを真似しようとするときは、一番成長できる可能性がある」

 一流選手が作り上げたフォームは、真似をしても役には立たないという一般論に対し、「真似をするときは、そこにヤル気が満ちている。ヤル気こそが人を伸ばす」と、イチロー選手独自の理論を展開しました。

 真似ることは学ぶことでもあります。真似ることからスタートし、試行錯誤【しこうさくご】する中で技術を磨き、自らのスタイルを確立させることにもつながるのです。

 自身の技術向上に「真似る」を積極的に取り入れてみてはいかがでしょう。



今日の心がけ●人の良いところを真似ましょう
  
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2008年03月20日

春の願い



春の願い

 今日「春分の日」は、太陽が真東から出て真西に沈む日です。

 昼と夜の長さが同じになる日とも言われていますが、実際には昼の方が十数分長く、同じになるのは春分の約4日前の日になります。

 天文学では「春分の日」が「春」の始まりとされ、ヨーロッパの暦(西暦)でも3、4、5月の3ヵ月を「春」としています。

 これに対して東洋では「立春」(2月4日前後)が「春」の始まりで、「春分の日」は春の真ん中にあたる日となります。

 春分の日と秋分の日をそれぞれ「中日」として、前後各3日を合わせた七日間を「春の彼岸」「秋の彼岸」と呼び、先祖の墓参りをしますが、彼岸の語源は「日願」で、太陽に願を掛ける日であったとする説が見直されています。

 彼岸に付き物の「ぼたもち」と「おはぎ」はどちらも同じ物。春の彼岸の頃には牡丹【ぼたん】の花が咲くので「牡丹餅」と呼び、秋の彼岸の頃には萩の花が咲くので「お萩」と呼んだと言われています。



今日の心がけ●伝統文化に目を向けましょう
  
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2008年03月19日

人生のパスポート



人生のパスポート

 作家の吉川英治【よしかわえいじ】氏の言葉に、「この人生は旅である。その旅は片道切符の旅である。往きはあるが帰りはない。我々はこの旅において、さまざまな人と道中道連れになる。それらの人々と楽しくスムーズにやっていくには、人生のパスポートが大切である。それがお辞儀と挨拶である」というのがあります。

 パスポートは自分自身を証明してくれるものです。だから失くさないように肌身離さず持ち歩かなければなりません。しかし、最近はこのパスポートを持たずに旅している人たちが多くなったように見受けられます。

 仕事や近所付き合いなど、日々の生活でお辞儀と挨拶は大切と分かってはいても、果たしてきちんとできているでしょうか。社会人になったら、一生ついて回るのがお辞儀と挨拶であり、人間関係の第一歩です。

1. 姿勢を正して 2.笑顔で 3.相手の目を見て 4.明るくはっきりと 5.心を込めてきちんと挨拶をし、気持ちの良い人間関係を築いていきましょう。



今日の心がけ●きちんと挨拶しましょう
  
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2008年03月18日

「この場でやめなさい」



「この場でやめなさい」

 将棋の故・大山康晴【おおやまやすはる】十五世名人は、講演後に次のような質問を受けました。

 「私は何度となく禁煙に挑戦していますが、どうしてもうまくいきません。どうすればタバコをやめられるでしょうか?」

 それに対する名人の答えは、「今、この場でタバコをやめなさい」だったそうです。この場で2度とタバコを吸わないと決意することこそ、禁煙達成への最短の道である、と名人は説いたのです。

 私たちは、「たまっている書類を整理しなければ」「ペン字の練習をしたい」「早起きをしよう」など、様々なことを思いついたり、気づいたりします。

 しかし実際は、「明日から始めよう」とか「時間ができたらやろうかしら」などと、自分なりの言い訳や理由を作るばかりで、ついつい先延ばしにしがちではないでしょうか。

 自分の生活を改善・向上させ、成功と幸福へと導く第一歩は、ものごとを先延ばしせず、決心したその瞬間から実行に移すことなのです。



今日の心がけ●決心したことはすぐに実行しましょう
  
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2008年03月17日

一筆【いっぴつ】



一筆

 人間の記憶に残る情報は、「目に8割、耳に2割」だといいます。

 耳で聞いただけでは、「そんなことは聞かなかった」「そんな内容でなかった」などのトラブルの原因となる可能性があります。仕事上での行き違いを未然に防ぐ方法として、法律事務所所長の高井伸夫【たかいのぶお】氏は次の3つを述べています。

1. 伝言メモをつくる。
2. 仕事を任せるときは、口頭だけではなく一筆を付ける。
3. 会議では議事録の作成を習慣化する。つまり、文字や文書に残して、目に記憶させることが効果的なのだというのです。

 普段口にはできないことでも、文書だとスラッと言えることもあります。電話連絡の伝言メモに、一言「よろしく頼む」などの、さりげない心配りをプラスするだけでも、相手は気持ちが和み、職場のコミュニケーションを円滑化【えんかつか】させることができるでしょう。

 些細【ささい】な心づかいを意識するところから、人と人とのつながりが確固としたものとなり、組織力が高まっていくのです。



今日の心がけ●連絡を文字に残しましょう
  
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2008年03月16日

ハトの気持ち



ハトの気持ち

 ホテルの総支配人U氏は、玄関先のハトの巣に困っていました。

 巣からゴミが落ちると汚れるので、棒で突いたりホースで水を掛けたりして、ハトを追い払うよう闘っていましたが、相変わらずハトは居座ったままです。

 そんな折、倫理法人会の講話で、ハトについての興味深い話を聞いたのです。「ハトに不用意に餌付けをしたら数がどんどん増え、どうにも参ってしまったとき、〈どうか遠くへ行ってほしい〉と祈り続けたら、いつの間にかいなくなってしまった」というのです。

 さっそく女将と話し合い、「ここは玄関で、お客様にとって大切な場所だから、どうかここにだけは巣を作らないで欲しい」と二人でハトに懇願【こんがん】しました。その願いが通じたのか、本当にハトがいなくなったのです。

 女将と総支配人という、重要な立場の二人が心を合わせて「お客様のために」と言う思いでつながったことが、環境を変えたのでしょう。

 U氏は、真心で念じるとき、劇的な結果が得られるという妙味【みょうみ】を味わったのでした。


今日の心がけ●まず行動に移しましょう
  
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2008年03月15日

顔の印象



顔の印象

 Aさんは、物事を考える時に、眉間にしわを寄せるのがクセになっていました。そのうちに、難問を抱えていなくても眉間にしわが寄るようになっていましたが、それほど気にも留めてはいませんでした。

 社内の先輩に「そんなに難しい顔をして、何か悩みごとでもあるのか?」と聞かれたり、同僚からも「家で何かあったの?」などと気を遣われるようになって、Aさんは、自分の表情が、思った以上に険しくなっていることにハッとしました。

 〈せめて周囲に不快感を与えない表情をしよう〉と思ったAさんは、洗面所や浴室の鏡の前で、顔の表情を明るくする方法を考えながら、いろいろ試しました。そして、眉毛と口角を上げるだけで、かなり表情が和らぐことを発見したのです。

 会話をする時には特に意識して、眉毛と口角を上げるように心がけると、考え方や発言も前向きになりました。やがて、物事を考える時にも眉間にしわが寄らなくなり、社内でも気軽に声をかけてもらえることが増えるようになったのです。

 表情が周囲に及ぼす影響の大きさを改めて感じたAさんでした。


今日の心がけ●口角を上げましょう
  
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2008年03月14日

大きな荷物



大きな荷物

 一週間ほどの出張をする機会が多くなったKさん。荷物も増えたので、従来のショルダーバッグから、引き手と車輪の付いたスーツケースに替えました。

 ところが、大きなスーツケースは、ほかの人の通行の邪魔になり、人混みではなかなか思うように引けません。エスカレーターの乗り降りも大変です。混雑した電車の中では場所をとり、人に迷惑をかけているのがひしひしと感じられて、身がすくむ思いがします。時間に余裕を持つ必要のあることにも気づきました。

 今までは、人混みの中で大きな荷物を持っている人がいても、せかせかと縫うように追い越していましたが、お年寄りや乳母車【うばぐるま】を引いたお母さんがどんなに大変な思いをして歩いているのかを、身をもって知ることになったのです。

 人を思いやる心は、人一倍あるほうだと思っていたKさんですが、決してそうではなかったと反省しました。

 Kさんは、出張が増えたことで、他人の心の痛みの分かる人間になる機会を得ることができたのでした。


今日の心がけ●困っている人に手を貸しましょう
  
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2008年03月13日

天使の声



天使の声

 1997年、宮崎駿【みやざきはやお】監督の映画『もののけ姫』の主題歌で一世を風靡【ふうび】した米良美一【めらよしかず】さん。その美しく神秘的な歌声に、心震えた人も少なくないでしょう。

 あれから10年、今や名実ともに日本を代表する歌手となった米良さんですが、華々しい経歴の裏には、想像を絶する苦労がありました。

 幼少時に「先天性骨形成不全症」を患い、骨折の繰り返しで11歳から16歳まで続いた入院生活。その孤独と絶望の中で、唯一、人より優れた歌唱力を生きる希望に掲げ、必死で勉強して音楽大学に進み、主席で卒業しました。

 身長150センチに満たない小柄な身体で、「天使の声」とも称される高い音域と声量で歌う歌唱力の秘密は、人並みはずれた大きな肋骨にあるのだそうです。しかしそれも、本人の努力なしには活かされなかったでしょう。

 誰にでも一つは与えられた才能があります。才能は生きる希望となり、目標達成の大きな助けとなってくれます。現状が上手くいかず八方塞【はっぽうふさが】りの時は、持てる能力を慈【いつく】しみ、磨きをかけながら、一歩前進していきましょう。


今日の心がけ●才能に磨きをかけましょう
  
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2008年03月12日

地球温暖化防止



地球温暖化防止

 人類が早急に取り組まなければならない課題の一つが「地球環境問題」です。

 化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)の消費で、二酸化炭素などの温室効果ガスが大量に排出され、地球の温暖化を招いていると言われています。

 温暖化により北極や南極の氷が解けると、海面の上昇で沿岸部が侵食【しんしょく】したり、寒冷地での砂漠化が進む恐れのあることが危惧されています。

 地球温暖化防止のため「京都議定書」が批准【ひじゅん】され、また昨年12月にはバリ島で「第13回締約国会議 気候変動バリ会議」が開催されました。

 かつて、地球環境問題で「ゆでがえる」論なるものが唱えられました。タライの水に蛙【かえる】を入れ、一気に熱すると蛙は驚きタライを飛び出しますが、徐々に熱すると、次第に温かくなる水の温度に慣れ、気付いたときには「ゆでがえる」となり、死んでしまうというものです。

 人類もこのような「ゆでがえる」になってはなりません。職場と暮らしの中で、温室効果ガスを削減するための知恵を出し合い、実行しようではありませんか。


今日の心がけ●使わない電気製品のスイッチを切りましょう
  
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