三つの努力
2008年02月29日

三つの努力
昨年、北海道夕張市が財政破綻を起こし、再建団体の指定を国に申請したころから、全国の各自治体の財政危機が叫ばれるようになりました。
アメリカ合衆国大統領の故ジョン・F・ケネディは、日本で最も尊敬する政治家として上杉鷹山【うえすぎようざん】をあげています。再起不能と見られた米沢藩の財政を見事に蘇らせたのは、彼の誠実さ・謙虚さ・そして慈愛の心にあったというのです。
鷹山は具体的に「三つの努力」を唱えています。それは「城・地域・個人」の三つの倹約です。すなわち、城内が徹底して倹約し、そのうえで地域や個人に奢りを捨てさせ、倹約の協力を求めたのです。
現代風に言い換えると、まず県庁が徹底して倹約をし、そののち市町村・県民に協力を求めたとなるでしょう。企業では、本社・支社・営業所となります。
物事を遂行するには、「ここは我慢のしどころ」という時期が必ず出てきます。どうにも苦しいとき、一致団結して事にあたることで、その壁を乗り越えることも可能となります。団結心は成就の要と心得たいものです。
今日の心がけ●協力して仕事を進めましょう
ギター一筋
2008年02月28日

ギター一筋
厚生労働省が優れた技能を持った人たちを選ぶ「現代の名工」として、昨年も150名が表彰されました。
静岡県から選ばれた弦楽器製作工の伊藤敏彦【いとうとしひこ】さんは、楽器製造会社に18歳で入社。そして20歳からギターの生産に携わり、以来40年間一筋に取り組み続け、これまで約1500本のギターを製作しています。
伊藤さんは「ギター製作は奥が深い。私はまだまだ未熟です」と言います。長く作り続ける中にあっても、職人としての向上心は絶えず持ち続けてきました。
製作されたギターは、国内外のトップアーティストも愛用し、テレビで見るとどれが自分のギターか一目で分かると話します。
名品を作る心構えとして大切なことは、「いかに集中して魂を込めるか」といい、定年を前に次世代への技術継承にも励んでいます。
名工と呼ばれるほどの職人でありながらも、常に謙虚な姿勢や探究心【たんきゅうしん】を保っているのです。その緩【ゆる】みのない姿勢を、私たちも学んでいきたいものです。
今日の心がけ●ひたむきに取り組みましょう
誠実な態度
2008年02月27日

誠実な態度
現代は、接客態度までが、お店や商品の人気を左右する時代です。そこで、接客態度の研修やマニュアル化を進める企業や店舗も少なくないようです。
「いらっしゃいませ」の声に迎えられ、「ありがとうございました。また,お越しくださいませ」の言葉に送られることも、多くなってきました。ただその際、声のトーンや口調が一定で、明らかに「口だけ」というのが分かり、かえって不愉快な思いをさせられることも一度や二度に限りません。
アメリカの心理学者アルバート・メビアンは、人の言動が他人に及ぼす影響について、話の内容などの言語情報が7%口調などの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%と、三つの割合を示しています。つまりは、お客様への言葉以上に、顔の表情や態度が最も大切だということです。
接客サービスの精神は、お客様の立場に立って、最善を尽すことです。そのためには、周囲の人の美点を見るとともに、喜ばせることに努めるなど、常に相手の立場に心を向ける生活を心がけることです。
今日の心がけ●誠実な接客態度に努めましょう
心を込める
2008年02月26日

心を込める
陶芸家の北川八郎【きたがわはちろう】氏は、草木や野菜など自然素材の灰から釉薬(うわぐすり)を精製して、独特な風合いを持つ焼きものを作り続けています。
氏が個展を開いたときのことです。目の不自由な夫人への土産【みやげ】にと、トマトの灰の釉薬をつかった湯呑みを買っていったお客様から、苦情が来たそうです。
「ほとんど目が見えず、普段めったに泣いたことがない妻が、器を手に取っただけで泣き出した。何か変な器ではないのか」というのです。
氏はいつも器を作るときに、「この器を手にする人に神の恵みがありますように」「病の人は病が軽くなりますように、怒りの人は怒りの森から抜け出られますように」と祈りを込めているそうです。その女性は、器からなんらかの優しさを感じたのでしょうか。
氏は、物でも何でも安らぎの心を念じると、その物に伝わり、そしてそれを手にした人にも思いが伝わると語ります。私たちの仕事も、心を込めて行なえば必ずや相手に伝わるものと信じ、業務に精励【せいれい】したいものです。
今日の心がけ●仕事に心を込めましょう
仕事体力
2008年02月25日

仕事体力
「仕事が面白い」という人と、「仕事なんて面白くもない」という人がいます。その違いは、どこから来るのでしょう。それは、その人の仕事ぶりをよく見ていると分かります。
仕事が面白い人は、たえず工夫や改善を重ね、自分自身で面白くしようと取り組んでいます。来た仕事は喜んで引き受けるので、「仕事体力」も自【おの】ずと強くなり、仕事の幅もどんどん広がっていきます。
反対に、面白くないという人の仕事ぶりは、決まった仕事をただこなしているというだけ。たまたま他の仕事が来ても、「そんなのは無理」と逃げ腰ですから、「仕事体力」などつくわけがありません。やりがいや責任のある仕事は、ますます遠ざかっていくという悪循環です。
仕事を任せてもらえないと嘆いている人は、「仕事体力」を養うことから始めましょう。人間の基礎体力は使わなければ減退します。仕事体力も同様です。まずは目前の仕事に骨身を惜しまず打ち込み、工夫と意欲を注いでいきましょう。
今日の心がけ●骨身を惜しまず取り組みましょう
経営としての矜持【きょうじ】
2008年02月24日

経営としての矜持
矜持【きょうじ】とは耳慣れない言葉ではありますが、「自信と誇り。自信と誇りを持って堂々と振る舞うこと」という意味です。
これを経営にあてはめると、自社の扱う商品、自社の産み出す製品やサービスに自信と誇りを持つということに通じるでしょう。
食品製造業界における製造年月日の偽装や、建築資材の製造業界における耐火性能の偽装などの事件は、消費者を騙【だま】し、さらには消費者の命を危険にさらすことにもつながりかねない行為です。厳しい非難を受けてしかるべきでしょう。
たとえ同業他社との競争に勝ち抜くためとはいえ、決して許されることではありません。経営としての「矜持」がすっぽりと抜け落ちていたとしか思えないこれらの事件の裏には、法令遵守【じゅんしゅ】に対する認識の甘さがあります。この程度なら誰でもやっているだろうという甘えも、根底には見え隠れします。
今日一日、自社の経営理念や社是・社訓、あるいはスローガンの持つ意味をかみしめなおして、誠実な経営に邁進【まいしん】したいものです。
今日の心がけ●誇り高い精神を持ちましょう
ルール
2008年02月23日

ルール
社会的なルールを逸脱する企業が続発する昨今、群馬県教育委員会では、子ども向けに『ぐんまの子どものためのルールブック50』を発行しています。
その一つに、「感謝して、いただきます、ごちそうさまを言おう」という項目があります。「みんなが毎日ごはんを食べられるのは、お米、野菜を作ってくれる農家の人や、豚や牛を育てる人、魚をとる人、運ぶ人、料理してくれる人のおかげです。そういう人たちに感謝して、『いただきます』『ごちそうさま』を言いましょう」と記されています。
同教育委員会では、「子どもたちがルールを守ることによって、毎日の生活が明るくなり、楽しいものになることが願い」といいます。
法やルールは大人にとっても大切であり、遵守することによって、職場の人間関係も良好になり、職場の活性化にもつながります。
職場人として守らなければならないルールを改めて確認しつつ、今日の仕事に取り組んでいきましょう。
今日の心がけ●ルールを守る人間になりましょう
花の力
2008年02月22日

花の力
花壇づくりによって児童や生徒の「心の教育」を試み、荒れた学校の雰囲気を一変させたのが、長野県上田市教育委員会をはじめとする教職員たちの取り組みです。
同市教育長は十数年以上にわたり、殺人や凶悪犯罪を引き起こした児童、生徒の在籍校を訪ね歩きました。そして、どの学校も校門や玄関に、ただ一輪の花も咲いていなかったことに気づき、学校において花壇づくりを始めたのでした。
最初、水やり当番を嫌がり、また、ボールを追って花壇に踏み込む生徒もいました。しかし、芽が出たときから小さな苗を慈しむように丁寧に水をやり、見事な花が咲いた頃には、花壇にボールが入ることもなくなったのです。
植物の力は介護や医療の分野においても注目され、フラワーセラピー(花療法)が心身のバランスを取り戻す上でも有効であると確認されています。
職場にも私たちの心にも花一輪を添え、大自然の恵みを宿す小さな花のいのちに感謝することで、自己の内に秘める無限の活力を引き出したいものです。
今日の心がけ●草花との触れあいを大切にしましょう
ラインナップ
2008年02月21日

ラインナップ
ザ・リッツ・カールトンというと、日本を含め全世界に66のホテルを擁し、高級さと感動的なサービスなどで世界的に有名なホテルチェーンです。
同ホテルでは「ラインナップ」と呼ばれる少人数のスタッフごとに、就業前の15分程度を利用して、朝礼や早朝会議のようなものが毎日行なわれています。
「クレド(信条)カード」と呼ばれる、全員が携帯する名刺大のカードに記された「ゴールドスタンダード(経営理念やサービスの眼目を示した16項目)」の中から、毎回一項目について具体的な取り組みを発表します。
また、前日に世界中のザ・リッツ・カールトンでお客様との間で起きた、「ワウストーリー(とってもいい話)」が紹介され、自分たちでも「こんな工夫ができる」等の発表を参考に、全社的なサービスの向上に努めているそうです。
立派な経営理念があっても、それを具体的な形で業務に反映させることを疎かにしていては、なんの意味も持ちません。それを365日繰り返すザ・リッツ・カールトンだからこそ、お客様を感動させるサービスが生まれるのでしょう。
今日の心がけ●経営理念を具体的に実行しましょう
バネ
2008年02月20日

バネ
「鉄道員【ぽっぽや】」で直木賞を受賞後もベストセラーを世に送り出し、現在最も人気のある作家の一人が浅田次郎【あさだじろう】氏です。
浅田氏は小説の中で、互いに家族を思い合い、貧困に負けず、自分の道を切り開いていく人物を描いてきました。しかし、氏自身の子ども時代の家庭環境は恵まれたものではなく、家庭というものに対してコンプレックスを抱いていました。
家業が傾き、家族がバラバラになって住む家も転々としましたが、両親を恨む気持ちはありませんでした。むしろ、その事実をバネにして、家族愛をベースとした小説を書き続けてきたのです。
苦しみに出合って崩れていく人と、その苦しみをバネに新たな成長を遂げる人と、まさに人それぞれです。しかし、逆境の中にあって伸びるタイプの人は、すべての経験をプラスに受け取れる前向きな人です。
大自然は、その人の成長のために、必要なことを必要なときに、適切に与えるものであると信じて、あらゆる物事を明るく受け止めたいものです。
今日の心がけ●明るく受け止めましょう
枕元のハーモニカ
2008年02月19日

枕元のハーモニカ
落語家の桂小金治さん(81歳)が年少の頃、父との体験を通して培った心を次のように語っています。
ハーモニカが欲しくて、父にねだった時のことです。父は「いい音ならここにある」と神棚の榊【さかき】の葉を一枚取って、故郷の曲を美しく奏【かな】でました。
自分も挑戦しましたが、あえなく3日で断念。諦めたと父に伝えると、「努力まではみんなするんだよ。そこから先は、努力の上に辛抱(心棒)を立てるんだ。この棒に花が咲くんだよ。辛抱できないやつは意気地なしだ。やるからには続けなさい」と言われました。練習を再開し、10日目にようやく音が鳴りました。
父は心から褒【ほ】めてくれ、明朝、枕元にハーモニカが置いてありました。嬉しくて母に伝えると、「3日前に買ってあったよ。父ちゃんが言ってた。『あの子はきっと吹ける』って」という意外な言葉に、涙が止まらなかったそうです。
人の期待と信頼に応えることのできた時、達成の喜びは倍加します。人の信用に正面からしっかり応えられるよう、強い実行力を養っていきたいものです。
今日の心がけ●一貫して続けましょう
徹する
2008年02月18日

徹する
九州地方で寝具の製造・卸売業を営むK氏。名前を呼ばれたり用事を頼まれた時など、どんな時にも大きな声で元気よく「ハイ」と返事をする実践家として有名な社長です。
そんな氏が一貫して続けていることのひとつに、高速道路に進入する際の「ハイ」の実践があります。
以前は、係員が通行券を「どうぞ」と渡してくれた時に、元気良く「ハイ」と返事をしていました。その後、自動になった際も「通行券をお取りください」というアナウンスの瞬間に、また元気良く返事をします。
最近ではETCの利用で通行券がなくなりましたが、通行券を受け取ったつもりで、ゲートを通過する寸前にやはり元気良く返事をするのです。
氏は「自分がいったん決めたことですから、どんなに状況が変わっても実践し続けます。実践イコール継続ですから」と語ります。
実践とは徹すること。私たちもおおいに参考にしたいものです。
今日の心がけ●決めたことはやり続けましょう
伝記の楽しみ
2008年02月17日

伝記の楽しみ
D氏は子供の頃から伝記を読むのが好きで、有名スポーツ選手や世界の偉人の物語を読みながら、夢や憧れとも呼べるような楽しい気持ちに浸【ひた】っていたといいます。私たちにも、そんな時代があったのではないでしょうか。
氏は現在、企業家の自伝風の作品を多く読みながら、経営者やビジネスマンの心理を、自身の仕事に活かしています。
ある経営者は、自らの生き方で悩みに悩んでいたときに、シュバイツァー博士の伝記を読んで、取るべき進路を決定したといいます。野口英世の猛烈な仕事ぶりに感動し、ガムシャラに働いて会社を成長させた人もいます。
若い頃は、真剣に生きようとすればするほど、悩みは大きくなるものです。そのようなとき、大きな力や勇気を与えてくれるのが、「伝記」ではないでしょうか。なぜなら、伝記には本物の人生体験が語られているからです。
街には人生の案内役をしてくれる良書が溢れていますが、あらためて伝記の素晴らしさを味わってみてはいかがでしょう。
今日の心がけ●他人の人生体験を参考にしましょう
奪回
2008年02月16日

奪回
ホンダの創業者・本田宗一郎氏は、子どものころ家が貧乏で、着物もなかなか買ってもらえませんでした。
隣の家はお金持ちで、五月の節句になると武者人形を飾るため、それが見たくてたまりません。しかし、「おまえみたいな汚い子は来ちゃいけない」と追い返されたそうです。
「金があるないで差別する。なんでそうするのか。」その時の疑問が「人間は誰でも平等でなければならない」という考えとなって、事業経営の上でも活かされているというのです。
悔しさがバネになるというのは、勝負の世界ではよく見聞きします。プロ野球で低迷に喘【あえ】いでいた原監督率いる巨人軍が、「奪回」をスローガンに戦い抜き、見事リーグチャンピオンとなりました。これも悔しさがバネになっています。
仕事においても、周囲や人に対して、また自分のふがいなさに対して、悔しい思いをすることもあるでしょう。その「悔しさ」が、人を成長させるのです。
今日の心がけ●悔しさをバネにしましょう
大人気ない
2008年02月15日

大人気ない
「何すんだ」「邪魔なんだよ」「なんだと! お前が邪魔なんだよ」。混雑した地方空港の売店前で、四〇代と六〇代と思われる男性同士の口喧嘩に、周りにいた人たちは顔をしかめています。
搭乗便を待つ間、売店で立ち読みをしていた人の背後から手を伸ばし、週刊誌を取ろうとした行為に関して、冒頭のようなやり取りが始まりました。
立ち読みをする行為、立ち読みを邪魔する行為の善悪は別として、周囲の人たちを不愉快にさせる行為は大人として好ましいものとは言えません。
「すみませんと、なんで一言いえないんだ」という言葉に、後ろから手を伸ばした男性が「けっ」と捨て台詞を残して去っていったことで事は収束しました。
私たちはどうでしょうか。私たちの暮らしに欠かせない「すみません」「失礼します」「ありがとう」などの一言を、おろそかにしてはいないでしょうか。
職場や家庭で心を込めて挨拶を励行【れいこう】していると、必要な時に必要な一言が自然と出てきます。心を込めて挨拶する習慣に、磨きをかけたいものです。
今日の心がけ●挨拶に磨きをかけましょう
豪雨の中のショット
2008年02月14日

豪雨の中のショット
アーチェリーの古川高晴【ふるかわたかはる】選手(23歳は)、大学二年生のときにアテネオリンピックに出場し、今年の北京オリンピックの切符も手にしています。
一昨年の7月、記録的な豪雨の中で行われた 「アジア大会最終選考会」でのことです。生き残りをかけた正念場でのショットで、ネガネに雨のしぶきがかかり、何度も狙いを定め直さなければなりませんでした。残り数秒となって、狙いが定まらないままに放った矢は、的を大きく外れました。そして、落選。
タオルに顔を埋めて泣きました。しばらくして立ち上がると、雨がやまぬ中を関係者一人ひとりに 頭を下げて回りました。それは、過酷な天候の下で大会を運営してくれた裏方さんへの感謝でした。
私たちは誰一人として、自分だけの力で生きている人はいません。今日の朝食ひとつを考えても、食材を作り、運び、販売し、料理してくれた数多くの人々の手がかかっています。
お客様や取引先はもちろん、社内の各部署への感謝も忘れてはなりません。
今日の心がけ●感謝の気持ちを表しましょう
マイ水筒
2008年02月13日

マイ水筒
現在、日本では年間で200億本のペットボトルが使われています。ペットボトルの原材料である石油は、一本あたり40ミリリットル使われます。日本がペットボトルに使う石油消費量は、決して少なくはありません。
昔はペットボトルではなく、水筒が使われていました。しかし今の時代は、「手軽に買え、飲み終えたら捨てることができて楽だ」という考えで、ペットボトルや缶へと主流が変わりました。
そのような中で、喫茶店やカフェに水筒を持参すると、コーヒーやお茶を割安で注いでくれる「給茶スポット」が増えてきました。この「給茶スポット」が、環境をあまり考慮しない現在の生活スタイルを見直すキッカケとなるのではないかと、大きな注目を集めています。
このような取り組みも、環境を考える上で大切なことです。地球環境を考えるというと、堅苦しいもののように思われがちですが、自分たちの考えを少し変えるだけで、地球の未来は確実に変わっていくはずです。
今日の心がけ●よりよい地球環境を築きましょう
先手必勝
2008年02月12日

先手必勝
挨拶は人間関係の基本です。職場に着いたときには「おはようございます」と言い、退社するときは「お先に失礼します」と元気よく声を発していますか。
「挨拶ぐらい」とバカにできません。挨拶が上手くできず、悩んでいる人も少なくないのです。
挨拶は誠の先手といって、相手より先に行なうことがよいのです。部下から上司、社員から社長へと考える人が多いと思いますが、実はそうではありません。
挨拶は、よりよい人間関係をつくるキャッチボールのようなものであって、上司の方から先に声をかけてもよいのです。先輩から挨拶をして、よいお手本を示すのもひとつでしょう。
世の中のことは、多くは先手必勝であり、後手は負けと相場が決まっています。元気のよい、明るい挨拶で自分の気持ちを高揚させるとともに、1.相手の目を見て笑顔で 2.相手に聞こえる明るい声で 3.背筋を伸ばしきびきびと、を意識して職場を活性化させていきましょう。
今日の心がけ●気づいた方から先に挨拶をしましょう
受身【うけみ】
2008年02月11日

受身
書道家であり詩人でもあった相田みつをさん。六十歳のときに『にんげんだもの』を発刊し、一躍世界的詩人になりました。
有楽町の相田みつを美術館を訪れる観覧者の中には、展示を見ながら涙を流す人も少なくないといいます。
Gさんは「受身」という名の額装の前で、足が止まりました。人生は柔道と同じく、基本は受身だというのです。投げ飛ばされたり、人前に叩きつけられたりしたとき、不様【ぶざま】な姿をさらけ出す練習だというのです。しかしその受身の姿は、美しくなければなりません。
上司に叱られたり、お客様に苦情を言われたり、ときには理不尽な責任を自分に負わされたりもするのが職場です。そのようなとき、見事な受身ができる人を目指すことで、その人の命の根が大きくなると詩は語りかけます。
カッコよく勝つよりも、不様に投げられたときに美しい受身が取れる人間を、私たちは目指したいものです。
今日の心がけ●人の苦言を喜んで受けましょう
何のために
2008年02月10日

何のために
「あなたは何のために働いていますか?」と問われたなら、皆さんはどのような答えを出すでしょうか。
ある会社では、「社員の満足のために経営を進める」と理念を掲げます。自分たちが満足できなくて、お客様を満足させることはできないというのです。
その社員の満足を実現するために、大切なことが二点あるといいます。一つはお客様に喜んでいただくこと。もう一つは、企業として利益を上げ、継続的に繁栄することです。
変化の激しい時代です。お客様に喜ばれ続けるには、社員全員の力を結集しなければならないでしょう。お客様の喜びが我が働きによって実現していることを実感するとき、それが社員一人ひとりの働き甲斐や誇りにつながるのです。
そのためにも、基本を大切にして、「どうすればお客様に喜んでいただけるか」という命題にチャレンジし続けましょう。その豊かな試行錯誤が、私たちを磨き高めていくのです。
今日の心がけ●お客様に喜ばれる仕事をしましょう
おかげさまで
2008年02月09日

おかげさまで
F氏は先日、久しぶりに会った知人に、「家族の皆さんはお元気ですか」と問われ、「はい、おかげさまで元気にしております」と返事をしました。
こちらからも、「奥さんは、スポーツを頑張っていらっしゃいますか」と聞くと、「年のせいか筋肉が張るなどと言いながらも、喜んで出かけていますよ。おかげさまで元気にしております」と返ってきました。
F氏の知人も、互いに相手の家庭に対して、当然のことながら手助けや援助はしていません。しかし私たち日本人は、このような場面では普通に「おかげさまで」と口に出しています。
朝目覚めた時、食事をする時、仕事が完了した時、また物事がプラスの方向に動いた時などに「おかげさまで」と思えると、謙虚さも醸【かも】し出され、質の良い人間性を身に着けることができるはずです。
仕事はチームワークです。同じチームのメンバーへの感謝、そして良い関係を続けていきたいという思いは、最強の応援者となるでしょう。
今日の心がけ●仲間とのつながりを実感しましょう
社員間の相乗効果で社内に新風を呼ぶ
2008年02月08日

今週の倫理545号
「障害者の雇用の促進等に関する法律」では 、「障害者雇用率制度」が設けられており、常用労働者数が五十六人以上の一般民間の事業主は、その常用労働者数の一・八%以上の障害者を雇用しなければならないと定めています。
平成十八年六月一日現在の身体障害者、知的障害者及び精神障害者の実雇用率は、前年より〇・〇三ポイント上昇し一・五二%となりました。しかしながら、中小企業の実雇用率は低い水準にあり、特に一〇〇~二九九人規模の企業においては実雇用率が一・二七%と企業規模別で最も低いといわれています。
そうした中で、一二〇名の社員に対し一〇%以上の雇用を誇る会社があります。栃木県はが野倫理法人会に所属する「ヘイコーパック株式会社」(代表取締役・鈴木健夫氏)で、紙袋・包装紙の製造を営む会社です。
平成十一年、障害者向けの合同面接会で出会った重度の肢体障害を持つ女性の採用がきっかけでした。当時、同社には障害者用のトイレの設備等が整っていなかったため、いったんは採用を断わりました。しかし、その後数カ月にわたって同社にアプローチをするという熱意に打たれ、採用を決めたといいます。
鈴木社長は障害者雇用に踏み切って良かったと、次の四点を強調しています。
一、社内的に思いやりの心が育まれ、ギスギスしたところがなくなって穏やかな社風に変わっていった。
二、考えるほど大変なことではなく、リスクがあるどころか、むしろ風通しの良い会社になった。
三、仕事を教えることは大変でも、一緒に仕事をする中で、何事に対してもあきらめずに一所懸命に取り組む純粋な姿勢に学ぶ機会が数多くあった。今まで気づかなかったことを気づかせられ、健常者も人間的に成長することができた。
四、「経済性を向上させようとするならば、障害者を雇用すべし」と断言できる。障害者に対し、噛み砕いて仕事を教えていく中で、自分たちの仕事を見直し、間違いのない仕事の進め方を研究したり、ムダを省き物事を簡素化する作業を進めることにより、生産性を高めることができる。
日々の活力朝礼の積み重ねが功を奏して、明るい、元気のある挨拶や報告ができるようになり、欠勤者も少なくなって仕事の効率も大幅に向上しているといいます。彼らの仕事自体は遅くとも、「絶対にあきらめないぞ」という魂が社内に注入されたとき、大きな感化が社員全員を覆います。健常者は障害者から自己向上への気迫を感じ、障害者は健常者のスムーズな働きに〈自分たちも負けない〉という気概を得るのです。
同じような相乗効果は、ベテランと新人、上司と部下という関係においても日々の中で見られるでしょう。良質な刺激は社を活性化させます。縁あって同じ社内に生きる者同士、互いに磨き合い、高め合いつつ、一つの目標に向かって歩んでいきましょう。
部門が違っても
2008年02月08日

部門が違っても
業績が低迷すると、「もっと、お客様を大切に」と、接客の仕方を改めるケースが多く見られますが、果たしてそれだけで充分といえるでしょうか。
マナーや礼儀は、誰もが最低限守らねばならないこと。それよりももっと大切なのは商品やサービスを通して、お客様に「満足」を売るということです。
「夢の提供」「不安の解消」「問題の解決」など、お客様の満足につながる事柄はさまざまです。それらの要求に応えていくためには、担当部門が異なっていても、私たち一人ひとりが心を合わせて仕事に向かっていくことが必要になります。
お客様と接することのない仕事であっても、必ずその仕事の先にはお客様がいます。お客様の満足につながらない仕事などありません。お客様とじかに接することのない間接部門であっても、自分の仕事をきちんと次に渡すことが、お客様の満足に貢献することになります。
全ての仕事は、お客様の満足に貢献している重要な仕事です。今日も自分の仕事に使命感と責任感を持って、勇んで取り組んでいこうではありませんか。
今日の心がけ●使命感と責任感を高めましょう
清掃の提案
2008年02月07日

清掃の提案
M氏が経営するホテルでは、バスユニットの汚れが目立つようになり、改装を余儀なくされました。
工事にあたり、多くの業者から見積もりをもらい、条件のよいところを選定することにしました。ところが、どの業者もほとんど変わらない百万円単位の見積もりを算出してきました。
その中で一社だけ、見積もりではなく提案書を提出してきたのです。取り替える前に、とりあえず清掃をさせてほしいというものでした。カビが隙間や溝にびっしりで、清掃だけでは無理と思ったM氏でしたが、清掃が終わって浴槽を見ると、新品と見間違えるような綺麗さでした。
請求書はわずか数万円。M氏はこの剰余金で、フロントの改築を行ないました。当然、依頼した業者は、清掃を提案してくれたところです。
私たちはついつい自身の利益に固執しがちですが、相手の喜びを考えて行動すると、その喜びが返ってくるのがこの世の中なのです。
今日の心がけ●相手の喜びを考えて行動しましょう
親切の木
2008年02月06日

親切の木
岡山県のYさんは、ある日、暗くなった山道をとぼとぼ歩く2人の青年に出会いました。事情を聞くと、遊びに来た鷲羽山【わしゅうやま】で財布を落としてしまい、岡山市内までの30キロを歩いて帰るという大学生の兄弟でした。
そのときYさんは、自身が中学生の頃、試験に遅刻寸前のところを、バイクに乗せて校門まで送ってくれた親切なおじさんのことを思い出したのです。2人を近くのバス停まで車で送り、バス代を渡して別れました。
その後、郵便物が届き「その節は大変お世話になりました。私は苦学生で何のお礼もできませんので、感謝の気持ちとして校庭内に落ちていた銀杏【ぎんなん】の実を拾って贈らせて頂きました」のコメントがありました。
Yさんはその実を郷里の畑に植え、「親切の木」と名づけました。成長する銀杏の木を眺めながら「人の喜びをわが喜びとする人生」を歩み続けています。
本当に困ったときに人から助けられた喜びと感動は、終生忘れられないものです。だからこそ、いつでも人の役に立つという心構えを持ちたいものです。
今日の心がけ●惜しみなく親切を施しましょう
仕事のカキクケコ
2008年02月05日

仕事のカキクケコ
ベテランから新人まで共通する「仕事のカキクケコ」を紹介しましょう。
「カ」確認する。待ち合わせ・締め切り・受注・発注の誤りなど、仕事上のミスをたどっていくと、「確認を怠たる」という行為に行き着くものが大半です。
「キ」記録(メモ)をとる。記録(メモ)をとることは正確な仕事の土台となります。「言った」「言わない」の水掛け論を防ぐ効果もあります。
「ク」工夫する。何度も、何年も繰り返す仕事であれば、より早く、より安く、より美しくを心がけましょう。これを怠ると、仕事がマンネリ化して硬直します。創意工夫や仕事の改善は、「気づく力」を磨くことでもあるのです。
「ケ」計画を立てる。マンネリ仕事は、全ての経営資源の浪費です。常に計画と現状を見比べながら、問題意識をもって仕事に取り組みましょう。
「コ」行動する。どんなに綿密な計画も、行動が伴【ともな】わなければ意味がありません。現場に必要なのは評論家ではなく、自ら率先して行なう実践者です。
仕事のカキクケコを踏まえつつ、元気に働き抜きましょう。
今日の心がけ●仕事の基本を大切にしましょう
ユニーク教育
2008年02月04日

ユニーク教育
茨城県水戸市の、ある住宅メーカーでは、顧客の家に社員が箸と茶碗を持参して食事を振る舞ってもらいながら、顧客とのコミュニケーションを深める「一飯教育【いっぱんきょういく】」という斬新な社員教育を取り入れています。
住宅建設に携わったメンバー数名が、入居後の顧客に了承を得て訪問。食事をご馳走になりながら自社のサービスやマナー、顧客心理などの本音を聞き、社内で情報を共有しながら、自社のレベルアップに役立てているのです。
顧客との会話で得たプラス評価は、社員のモチベーションアップにつながり、マイナス評価は改善に役立つと、同社幹部は語ります。手ぶらで訪問する分、食後の片づけや子どもの遊び相手など、心ばかりのお礼は欠かしません。
今後は「一飯教育」のお礼として、顧客を逆に招待したり、手土産を持って訪問する計画も立てています。
外部からの仕事の評価は、未来の仕事に役立つ宝庫といえます。できうる限り顧客との接触を密にし、業務に活かしていきましょう。
今日の心がけ●コミュニケーションを深めましょう
マナー違反
2008年02月03日

マナー違反
Mさんが勤める会社の近所では、建設工事が盛んに行なわれています。
その現場では、建設用の車輌が盛んに出入りしているのですが、ある日とんでもない光景を目にしたのです。
現場でセメントを納品したタンクローリーが、現場の道路をひとつ隔てた公道上で、洗車を始めたのです。さらに、流れ出た泥水をそのままにして、走り去ってしまったのです。
運転手に道具を大切にする気持ちがあっても、このようなマナー違反を犯しては元も子もありません。この運転手の行為を見て、改めて自分の普段の行動を振り返ったMさんでした。
業務上のマナー違反は、顧客の信頼をなくすばかりか、社内においても重大なミスや事故の原因につながります。
公の中に生きている個人であることを心に留め、周囲に気を配ることの出来る働きを心したいものです。
今日の心がけ●自己中心的な発想を改めましょう

その一言
2008年02月02日

その一言
仕事をする中では、何気ない一言で感情がもつれ、チームワークが乱れることがあります。特に、上下関係では力関係が絡むだけに、難しい面があるようです。
日本経済新聞社が、あるインターネット調査会社を通じて調べたところによると、上司や先輩から言われて傷ついた言葉として、「バカじゃないの」「役立たず」などの、人格を否定する言葉が最も多く挙げられました。
他にも「嘘をつくな」というような、一方的に決めつけられるような言い方や、「私には関係ない」などの責任を放棄する言葉もあります。
目下の人を叱るときには、「相手に逃げ道を残す」「一つ注意したら一つ褒める」「ダラダラと叱らない」「表情に注意する」など、いろいろと留意点があります。しかし、伝える側に余裕がないときは、なかなかうまくいかないようです。
叱られ、注意される側の心の容量をはかり、細心の気配りを怠らずに指導するには、後輩の何倍もの力量が必要です。日々、仕事量も人間力も格段に磨き上げ、お互いが成長しあう職場を築きたいものです。
今日の心がけ●伝え上手になりましょう
鞄の中身
2008年02月01日

鞄【かばん】の中身
いつも大きな鞄を抱え、営業先を飛び回っているK子さん。真面目な仕事ぶりに定評のある彼女ですが、最近、仕事上のミスが多く見られるようになりました。
その様子を見かねた女性上司から、「あなたの鞄はとても大きいけれど、いったい何が入っているの?営業職は見た目も大切。表情だけでなく、鞄の中身もスッキリさせてはどう?」とアドバイスを受けたそうです。
さっそく鞄の中身を確認したところ、仕事で必要なもの以外に、領収証や割引券を詰め込んだ財布、数種類もの口紅が入った化粧ポーチなど、未整理のまま詰め込んでいたことに気がつきました。
鞄のサイズを小さくし、必要最小限だけを持ち歩くようにしたところ、不思議なことに必要なものがその場で与えられるようになったといいます。
鞄の中身の整理を通して、持ち物への感謝の気持ちが深まり、仕事に対するやる気を取り戻したと語るK子さん。ミスが減ったことは言うまでもありません。
物の整理は心の整理。まずは、身近な持ち物の整理からはじめてみませんか。
今日の心がけ●持ち物の整理をしましょう





